2022年7月17日日曜日

イギリスからの電話

  娘(高3)が、無事イギリスに着きました。経由したフィンランドのヘルシンキ空港や、イギリスのヒースロー空港でも苦労をしたようですが、何とかホテルにたどり着き、翌日はケンブリッジ行きのバスに乗れました。

 便利な世の中になり、携帯電話の「FaceTime」という機能を使い、顔を見ながら話をすることが出来ました。ヘルシンキ空港に着いたときも電話をくれ、「フィンエアの食事は食べなかったから、お腹ぺこぺこ」と言います。

娘が送ってくれたFINNAIR機内の様子を写した写真

「パンはなかったの?」

「それがね、フィンエアはキュウリが好きらしくて、パンにもキュウリを挟んでいて、全く食べられなかった」と言います。娘はキュウリが大の苦手。

「JALは食事が美味しいし、果物とかデザートとか何かついているでしょう。それもなかったの。で、仕方なくてブロッコリーを食べたの」

 驚きました。娘はブロッコリーも苦手。その苦手なブロッコリーを食べなければならないほどの食事だったとは。ヘルシンキに着いたのは午前5時過ぎ。ヒースロー空港行きは7時半発ですので、2時間半ほどあります。まだ、どこの店も開いていないと言います。さらに、私たちもヘルシンキ空港で何かを買うとは思っていませんでしたのでユーロを持たせていませんでした。空港内を歩いた娘によると、「7時にお金を両替する場所が開くの」と言います。「ママ、お腹空いたぁ」。あぁ、可哀想に…。

 念のために20ドル札2枚と10ドル札6枚合計100ドルを持たせていました。何で「念のため」にユーロを持たせなかったのかーと後悔しました。

「お店が開いたら、ドル使えませんか?て聞いてみて。ママも以前、香港とかでドルで買い物したことがあるの。ドルは基軸通貨だから使えると思う」

 残念なことにドルは使えなかったようで、娘は7時に両替所が空いてから40ドルをユーロに替え、コンビニエンスストアでパンとヨーグルトなどを買ったようです。

「最初は20ドル替えようと思ったんだけど、今、アメリカもインフレで物の値段がすごく高いというから、40ドルを替えたの。自分が想像しているより物の値段が高いかもしれないから」

「それは賢いね。日本は物価が安いから…。ヨーロッパの相場は分からないから、40ドルを両替したのは、良い判断だったと思うよ」

 心配の多かった娘も、しっかりしてきたんだなぁと嬉しかった。娘はやっと買えた食べ物を持って、ヒースロー空港行きの飛行機に乗り込みました。

 ヒースロー空港に到着した娘から電話が来ました。飛行機内はとても混んでいたらしく、隣の座席の人のことが気になって食べられなかったそう。空港内で座る場所を見つけて、ようやくパンとヨーグルトを食べることが出来たようです。携帯電話の画面に映る娘の鼻やおでこにはニキビが吹き出ていました。やはり、初めての一人旅はストレスだったのでしょう。

 夫が予約していたホテルへは空港から有料のバスが出ていたようですが、バスに乗ろうとしたときに現金が使えないことが判明。タクシー乗り場を探して、タクシーでホテルに行ったようです。そして、ようやく着いたホテルから電話がありました。

 娘は顔にパックをしていました。こういう時でも顔にパックをする気持ちの余裕があるって良いなぁと思いました。

 その後、ホテル内のレストランに行ったようですが、また、現金が使えなかったようで、ホテルの外に出て、現金を受け付けてくれるカフェを見つけてリゾットを食べたと言います。

 いろいろなアクシデントに遭遇しながらも、何とか対処できた娘。この旅で、娘は大きく成長するに違いありません。

 

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