2020年4月6日月曜日

息子が3年生に 上履き入れ作る 

 息子の通う小学校で6日、始業式が行われました。3年生になった息子は張り切って学校に行きました。母親の私はこの日に合わせて前日、久しぶりにミシンを使って縫い物をしました。作ったのは、新しい上履き入れです。
 
 これまで息子が使っていたのは、幼稚園入園時に作った袋。当時履いていた靴のサイズは16㎝ぐらいでしたので、いま履いている22㎝の上履きを入れるのにはきつかったのです。2年生になったころから、「そろそろ新しいのを作らなきゃ」と思ってはいたのですが、忙しさに紛れているうちに3年生になってしまいました。で、新型コロナウイルス感染拡大防止のため「不要不急の外出自粛」となっている今しかない、と重い腰を上げたのです。

 布は当時、上履き入れとお弁当袋、着替え入れと絵本袋をお揃いで作った後の余り布を使いました。物を捨てられない私は、いつかまた何かを作ろうと物置の収納ケースに仕舞っていたのです。「断捨離」など片付けの本を読むと、このような使わない過去の趣味のものは「今を生きる」ために処分すべきと書いてあります。でも、やはり、私は捨てられない。

 収納ケースには娘のために作る予定だった洋服やバッグ、クッション用の布、息子に編むはずだったセーター用の毛糸などがたくさん入っています。今回気付いたのですが、あの経営破たんしたローラ・アシュレイの布もテーブルクロス用に2枚分もありました。「こういうのってメルカリなんかで売れるんだろうな(難しそうなので、売ったことはありません)」と思いつつ、「いずれ、時間ができたら縫おう」と思い、収納ケースに戻しました。

 息子用の、クリスマスプレゼントを入れるソックスは作りかけのまま仕舞ってありました。双子の子どもたち(一人は天国にいます)と夫と自分用には作ってあり毎年飾るのですが、息子の分はありません。クリスマス近くになって「作らなきゃ」とは思うのですが、忙し過ぎて、時間が取れない。そして既製品のソックスを飾ってお茶を濁している間にクリスマスが終わってしまうのです。この布も、「クリスマスが近くなったら、縫おう」と収納ケースに戻しました。

 娘用の「習い事用バッグ」も作りかけのまま。紺色の布だったので、「上履き入れに丁度いいかも」と引っ張り出したら、なんと生地にポケットが付いていたのです。フエルトで作った花のアップリケが縫い付けてあり、娘の名前も刺繍してありました。ポケットを作って布を縫い合わせる段階で、力尽きたのですね。

 自分で言うのも何ですが、丁寧に作ってあるポケットを見て思いました。「こんな可愛らしいアップリケのついた手提げバッグなんて、身長179センチの今の娘には不釣り合いだなぁ」と。物にも”旬”があります。その”旬”の時期に作り終えて娘に使ってもらえなかったこの中途半端な布はいったいどうすればいいのでしょう。時間がかかっているので、捨てるに捨てられません。「後で考えよう」とまた、収納ケースに戻しました。

 で、息子の上履き入れです。久しぶりに取り出したミシンを動かしてみると、下糸を入れるボビンケースがうまく動かなかったり、上糸と下糸の調子が合わなかったり、調整に時間がかかりました。でも、余り布で試し縫いしているうちに調子が出てきました。このミシンは私が中学生のときに母が買ってくれたものですので、40年間!も使っているのですが、ちゃんと今回も動きました。母が「月賦」で買ってくれた、母曰く「当時としては高かった」ミシンがこうして40年経った今でも働いてくれるなんて、感慨深い。

 ラッキーなことに収納ケースには持ち手用のひもや金具も買い置きしていました。これだから我が家は物が多いんですね。でも、買い物に行かずに用が足りました。仕上がったのは、前回よりかなり大き目の上履き入れです。

真ん中が今回作った上履き入れ。幼稚園入園時に作った袋(右)は色あせています
ちょっと大き過ぎたかなと思いましたが、息子に見せると「6年生になっても使えるね」と喜んでくれました。6年生になった大きな息子がこれを持つ姿を想像すると不釣り合いな感じもしましたが、とにかく今はこれがぴったり合います。それで良しとしましょう。

 さて、1時間も経たないうちに帰宅した息子に聞くと始業式はグラウンドで行われたようです。たくさんの教科書と宿題を持ち帰ってきました。7日からはクラスを3つの時間帯に分ける「分散登校」と決まっていましたが、急きょ前日に保護者への一斉メールがあり、5月6日まで臨時休校となりました。臨時休校が始まったのは3月2日ですので、2カ月も家にいることになります。お友達とも遊べないので子供たちは可哀想ですが、仕方ありません。

 東京都の感染者は週末の4日が110人、5日143人、月曜日の6日は83人でした。感染者が増え、医療の現場では医師や看護師の方々の負担が重くなってきています。私たちができるのはなるべく家にいて感染を避け、医療従事者の方々の負担を少しでも減らすこと。そのために、今回の休校を子どもたちと向き合う良い機会と捉えたいと思っています。
 

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