2020年4月11日土曜日

外出自粛の週末 それぞれの過ごし方で

 昨日10日は、国立がん研究センター中央病院(東京都中央区築地)での3カ月に1度の血液検査・診察の日でした。公共交通機関は避け、車で行きました。

 汐留インターチェンジで降り、病院の近くに来ると普段は見られないタクシーの長い列が出来ていました。外出自粛で街は人通りが少ないため、お客さんを確実に乗せられる病院に集まったようです。

 駐車場に車を停めて病院内入り、再診受け付け機の方に向かうと張り紙がありました。医師1名の感染が確認されましたが、外来病棟はアルコール消毒を完了いますーという内容です。同病院では9日までに看護師と医師計6人の感染が確認されています。

 正面玄関の近くには2台の発熱検知カメラが設置されており、職員がパソコン画面に映る患者らをチェックしていました。このカメラで発熱していることが分かると、体温計で再度測定するようです。私はこの病院にかれこれ17年間通っていますが、このような”厳戒態勢”は初めてです。

正面玄関近くに設置された発熱検知カメラ2台
血液検査を受けにいくと、いつもは混んでいる待合室には患者さんが数人しかいません。番号を呼ばれて検査室の中に入ります。看護師さんに聞いてみました。
「今日は空いていますね」
「はい、今回オンライン診療で薬を処方できるようになりましたので、病院に来るのを控えている患者さんが多いんです。それと、しばらくの間は新規の外来患者さんは受け入れていませんので、それもあるかもしれません」

 検査を終え、結果が出るまでの時間はいつものように院内のカフェへ。街中ではスターバックスなどはすでに休業となっていますので、院内のカフェが開いていて、ほっとしました。普段と変わらないものがあると気持ちが和らぎます。でも、通常はもっと混んでいるのですが、お客さんはまばら。現在入院患者との面会も禁止されていますので、外来患者とその付き添いの人ぐらいしかいないのでしょう。 
検査の後にケーキを食べるのをいつも楽しみにしています
さて、診察時間近くになり待合室へ。いつもとは違い、診察室のドアが開いて、カーテンで仕切られています。番号を呼ばれて、診察室に入りました。検査結果を見ますと、今回もがんの再発を表す数値も、2つの自己免疫疾患の数値も正常値。安堵しました。先生に聞いてみました。

「先生、私の場合、コロナウイルスに感染した場合は、重症化しやすいのでしょうか? リンパ腫はずいぶん前に寛解となっていますので大丈夫だと思うのですが、自己免疫疾患は影響しそうです」
「自己免疫疾患というより、薬ですね。プレドニン(ステロイドホルモン剤)は飲み続けていると、重症化する可能性は否定できません。ですので、人との距離を開けて、外出はなるべく避けてください。ご家族にも、飲み会などの外出は控えてもらってください」

 そうか、病気そのものではなく薬の影響が考えられるのですね。その薬をまた、3カ月分処方してもらい、帰宅しました。

 さて、この日は金曜日。オンライン授業を終えた娘は夕方、ジョギングへ。私は2階でパソコンを開いてブログを書いていました。「ママ~」と娘がトントンと階段を上がってきます。ジョギングの途中で私の好きなチョコレートを買ってきてくれ、お茶も入れてくれたようです。路上に落ちていた花を拾ってきてくれ、イラスト付きのメッセージも添えてありました。娘は小さいころから、このようなさりげない優しさを示してくれる子なのです。

娘が買ってきてくれたチョコレート。お茶も入れてくれました



 夫はダイニングテーブルでワインを傾けながら、上海にいる同僚たちと「オンライン飲み会」をしています。パソコンの画面に同僚たちが映っています。彼らもワインを飲みながら、楽しそうに話しています。話題の中心はやはり、コロナのようです。スタッフを何人も解雇した現地法人もあるらしく、自分たちは大丈夫か、などと話しています。でも、笑い声が聞こえますので、「不安なのは自分たちだけでない」ということなのでしょう。


 子どもたちはベッドルームで買ってきたお菓子をほおばりながら、パソコンで映画を観ているようです。外出自粛の週末、マイヤー家はこのようにパソコンを前にそれぞれの過ごし方で、息抜きをしたのでした。

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