2020年4月5日日曜日

新型コロナ アメリカからのメール

 「お元気ですか?世の中はコロナウイルス騒ぎで大変なことになっていますが、どうしていますか? 私たちはずっと家にいます。先が見えず、怖いです。病気も怖いし、景気が悪くなることによる社会不安もとっても心配です。銃を買い占める人がたくさんいるとニュースで報道していました。日本も大丈夫だといいですが、心配です」

 サンフランシスコに住むMさんからメールが来ました。Mさんは30年来の友人で、20年以上もアメリカに住んでいます。Mさんが帰国したとき、私がアメリカに行ったときに会い、友情はずっと続いています。お互いにアメリカ人と結婚して子どももいることから、共通の話題もたくさんあり、ちょうど2月に恵比寿の和食店で会ったばかり。私もMさんのことを心配していたところでした。

 世界で一番感染者が多いアメリカで、最も感染者が多いのはニューヨーク州で、2番目のニュージャージー州、3番目のミシガン州に次いで、カリフォルニア州の感染者数は4番目。すでに1万5千人が感染し、死者数が350人に迫っています。Mさんの不安はとても良く分かります。

 同国では、新型コロナウイルス感染拡大が社会不安を巻き起こし、銃を買う人が増えているといいます。4月2日のCNNニュースでは、米連邦政府は2日までに、銃器や弾薬の販売店を「必要不可欠なサービス」に認定したことを報じています。これにより、外出禁止令の下でも営業継続が認められます。

 ウイルス感染拡大が銃や弾薬の購入につながるとは、アメリカは本当に恐ろしい国です。そんな国でキャリアを積み、家庭生活を営み、しっかりと子育てしてきたMさん。何とか、この危機を乗り切ってほしいと心から願います。

 週末は、シカゴに住む夫の両親ともテレビ電話で話しました。義父母は元気でしたが、1カ月近く家にこもっていて、辛そうでした。寒いので散歩も出来ないようです。食料品は義弟がスーパーで買い、義父母の家の玄関前に置いておくといいます。義父母は義弟が帰ったことを確認してから、玄関まで食料品を取りに行くという徹底ぶり。高齢者は重症化しやすいため、義弟が感染源にならないようにと配慮しているようです。

 義母は「イリノイ州で、医師や看護師が亡くなっているの。外に出られないのは辛いけど、我慢するわ」と言います。夫も、「とにかく、家にいてくれ。また、電話するから」と心配そうです。やはり、遠くに離れていると状況が分からず、不安も大きくなります。私も義父母の感染だけでなく、運動不足が後に持病の悪化などにつながらないか、心配しています。

 さて、「不要不急の外出」を避け、マイヤー家ではこの週末も家族だけで過ごしました。土曜日、子どもたちは母に招待され、母の家にランチを食べに行きました。私と夫はスパークリングワイン、クラッカーとチーズを持って、ケンタッキーフライドチキンでチキンを買い、近くの公園で食べました。神経質な夫が「外食は嫌だ」というのでピクニックにしましたが、久しぶりに夫婦でのんびり話ができて良かったです。


 日曜日は母をランチに招待。私は腕によりをかけて母の好きな豚汁、エビ・イカのチリソースを作りました。5つのトレーにお料理を並べながら、「家族が皆無事で、一緒に食事が出来るのは幸せなんだ」と改めて思いました。


 義父母も子どもや孫たちとこうして食卓を囲みたいに違いありません。事態が収束し、世界中の人々に穏やかな日々が戻ることを心から願います。

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