2016年2月26日金曜日

神様への願い 

 「ママ、今日は願い事が叶ったんだよ」ー。夕食のチキンカツをほおばりながら、インターに通う5年生の娘が興奮気味に報告しました。「あら、良かったわね。何の願い?」と聞くと、「昨日ね、寝る前に神様にお願いしたことなの」と嬉しそうに話し始めました。

 「今日、宿題のエッセイの提出日だったの。もし、提出しなかったら、今学期のこの授業の評価は0点ですって言われていたから、昨日の夜、書き終わろうと思っていたのに、眠くなってしまって。で、神様にお願いしたの。神様、お願いします。私をお守りください。明日の20分休みに仕上げられますように」って。

 やはり、私の血を引く娘です。 大事な宿題をやらずに眠るとは・・・。私は遠い昔を思い出しながら、娘の話に耳を傾けます。

 「でね、休み時間に集中して書いたの。ティッシュを水道の水で少し濡らして、耳栓にして。だって、みんなうるさいんだもの」

 耳栓をして、休み時間に宿題をするー。こんな個性的なこと、小心者の私には決して出来なかった芸当です。

 「クラスメートのみんなは、どんなことして休み時間を過ごしていたの?」
 身振り手振りで説明する娘の話を聞くと、クラスメートも個性派の集まりでした。

 「チキン、チキン、ケンタッキーチキン♪」と「チキンの歌」を歌っているアメリカ人男子。スターウォーズの主題歌を歌っているフランス人ハーフの男子。円周率の暗記をしている日本人女子。ブタのマネをして飛んでいる?アメリカ人女子・・・。私は大笑いしました。なんて皆、ユニークなのでしょう。

 耳栓の効果はあったようで、娘は二十分間でエッセイを仕上げて、先生に提出したそうです。

 「でね、ママ、先生に100点もらったんだよ。すごくない? 0点だったのが、100点だよ!」と娘は興奮しています。

 「で、テーマは何なの?」

 「テレビゲームは子供に良くない、だよ」と娘。意外に真っ当なテーマで、驚きました。

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