2024年10月5日土曜日

天ぷら蕎麦

  秋分の日の週末、1カ月ぶりに軽井沢で過ごしました。息子の私立中学校は土曜日に授業があり、軽井沢へは片道で3時間前後かかるため、大型連休や夏休み以外は月曜日が休みの週末しか行けません。でも、その分、軽井沢での時間をこれまで以上に大切にするようになりました。

 5、6年前でしょうか。夫が、別荘地の近くに温泉を見つけました。この温泉は、自然の中にゆったりと建てられた豪華なホテルの中にあります。日帰りでも入れ、隣にはレストランが併設されています。娘がいるときは私と娘が女湯に、夫と息子が男湯に分かれて入り、1時間後に入り口前で待ち合わせて、そのままレストランに入り食事をしていました。

 このレストランは以前はイタリアンでしたが、数年前からお蕎麦屋さんに変わっています。イタリアンのときは空いていたのに、このお蕎麦屋さんに変わってからはいつも満席に近いほど混んでいます。私と夫がいつも注文するのは天ぷらと黒蕎麦のセット。息子と娘は「カマンベールチーズの天ぷら」と黒蕎麦を注文します。

 メニューの中には鶏の唐揚げなどもありますが、横のテーブルを見渡しても、皆さん天ぷらを注文していますので、この店の看板メニューなのでしょう。

 私たちはかつてのイタリアンも食べましたが、お蕎麦のほうがずっと美味しい。なぜそう感じるのか考えると、イタリアンはレストランで食べずとも自分たちでそこそこ美味しく作れ、天ぷらは自分では絶対にあのようにサクサクには作れないからだと思います。レストランで食事をするという非日常的な特別感を、あの天ぷら蕎麦で味わえるのです。

 娘がいるときは温泉に入り、その後天ぷら蕎麦を食べるのが楽しみでした。でも、今は娘がいませんので温泉に入るとしたら私は一人。夫と息子はおしゃべりしながらお湯につかりますので、「私一人で温泉に入ってもちょっと寂しいし、1時間も一人では入っていられないかも」と言うと夫が「寂しい気持ちは、分かる。温泉は娘が帰ってきたときに行こう」と言ってくれました。で、今回は温泉はなしで、お蕎麦だけを食べに行きました。

 夫が「僕が運転するから、君は飲んだら?」と言ってくれたので、私は日本酒、夫はノンアルコールビールを飲みながら、サクサクの天ぷらとお蕎麦をずずっといただきました。贅沢な時間でした。 


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