2024年2月16日金曜日

戻った息子との日常

  怒涛のような中学受験の日々が終わり、穏やかな日常が戻ってきました。12日(月曜日)にオーストラリアに旅立った娘も、同行した夫のサポートを得ながら、新たに始まる大学生活に向けての準備を進めているようです。

 息子のほうは、塾がないので夕方出掛けるのは水曜日のかけっこ教室と日曜日の水泳教室のみ。そして1月だけお休みしていたヴァイオリンの週1回のレッスンが今週の土曜日から始まります。

 娘が旅立った月曜日から、毎晩息子と一緒に料理をしています。私の大学院のほうは自宅で作業できますので、火曜・水曜も自宅で帰宅する息子を待ち、昨日木曜日は研究室には行きましたが、早めに帰宅し息子の下校時間に間に合わせました。こうすることで中学受験でささくれ立ってしまった息子の心を、元に戻せたらと願っています。

 息子はあまり物事に熱中するタイプではないのですが、料理が大好きです。我が家は夫も私も娘も料理好きですので、息子も自然に料理をするようになりました。ですので、料理を一緒にして、楽しく食事をすれば、息子が戻ってくれるのではと思ったのです。

 月曜日夜のメニュー:アサリのパスタ、蒸しチキンのサラダ、お豆腐

 この日、息子に「何食べたい?」と聞くと、間髪を入れず「蒸しチキン」と答えた息子。冷凍庫に鶏のささ身がなかったのでスーパーに一緒に行きました。そこで見かけたのが大きなアサリ。息子が目を輝かせ、「ママ、今日はアサリのパスタも食べたい!」と言うので、購入しました。自宅に戻り、息子がまずは耐熱ガラスにチキンを入れて、お酒を入れ、塩・胡椒をして、電子レンジに。

 「アサリはすぐ出来るから、コツは同じタイミングでパスタをゆでること」と私。鍋一杯に水を入れます。「お湯にお塩を入れるの忘れないでね、パスタは塩を入れてゆでないと美味しくないの」。「あっ、そうだよね」と息子。

 パスタをゆでている間に、ニンニクをみじん切りします。「ママ、この包丁切れないよね」。「そうそう、じゃあ、明日は包丁を研ぐことから始める?」「そうだね」とおしゃべりしながら、作業を進めます。

 息子はフライパンにオリーブオイルを入れ、ニンニクを入れて炒め、キツネ色になったらアサリを入れました。「アサリの口が開いてきたよ」と息子。「白ワインがないから、今日はお酒を入れよう」と私。お酒の量も息子が「これくらい?」と聞きながら、入れていきます。蓋をして蒸し上がったアサリに、茹で上がったパスタを入れて、菜箸でかき混ぜて出来上がり。

 蒸しチキンも丁度出来上がりました。サラダを作るのは私の役目。サニーレタスを洗って水気を切ってちぎり、サラダボウルに盛り付け、ほぐした蒸しチキンをトッピング。冷蔵庫にあった豆腐も小皿に盛りました。息子がそこにオリーブオイルと粗塩を掛けて、食卓に添えました。

 「せっかくだから、ママ、着替えてくるね」と言い、今冬買った真っ赤なセーターに着替えて、食卓に座りました。携帯電話で自撮りをし、夫の携帯電話に送りました。そして、息子と他愛のないおしゃべりを楽しみました。

美味しそうに蒸し上がったアサリ


蒸しチキンのサラダとお豆腐も添えて

 食後、息子は1カ月ぶりにヴァイオリンを弾きました。来月は発表会ですので、準備してきた曲を練習しました。思ったより、忘れていないようです。息子がヴァイオリンを弾く姿を後ろから見守りながら、こういうゆったりとした日々がようやく戻ってきたなぁとほっとする私でした。


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