2024年2月13日火曜日

娘がメルボルンへ

  昨日、娘がオーストラリアに旅立ちました。娘は昨年関西の大学に入学しましたが、アートを学びたいとオーストラリアの大学にアート専攻で出願し、3校から合格をいただいていました。そのうち、一番プログラムが充実していたメルボルン大学に行くことになりました。

 息子の受験と並行して、夫と共に娘のオーストラリア行きの準備を手伝っていました。息子の受験での送迎や様々な判断を下すために時間がとられ、3年間(オーストラリアの大学は3年間)離れる娘とゆったりとした時間を過ごすことが出来ませんでした。でも、前日まで一緒に寝ましたし、ピクニックに行ったり、北海道ラーメンを食べに行ったり、一緒に料理をしたりと、できるだけ時間を過ごすようにしました。支度が間に合わず、実際に一緒に荷物をスーツケースに詰めたのが前日でしたが…。

 メルボルンには夫が着いていきました。成田空港には私と息子、母も見送りに行きました。セキュリティを通り、何度もこちらを振り返って手を振る娘を見送りながら、赤ちゃんのころからの娘を思い出していました。

「ママ、何しているの?」「考えているの」「私も一緒に考えた~い」と寄り添ってくれた娘。治療のときに、手を握って付き添ってくれた娘。「ママは私の親友だよね」と言ってくれた娘。私が学校に行くと、いつも喜んでくれた娘。学校帰り、道端に落ちている花を拾ってくれた娘。素敵な絵を描いてくれた娘。「ママの料理は世界一」と言ってくれた娘…。

 寂しかったけど、「世界各国から来る学生たちと切磋琢磨して、ビッグなアーティストになるんだよ。でも、何かあったらいつでも我が家はあなたの帰る場所だよ。ママはいつでも待っているからね」と送り出しました。

 前日まで不安がいっぱいだった娘でしたが、昨日は大泣きしたものの、元気に旅立ちました。「母親は子どもに去られるために、そこにいなければならない」ー。心に刻んでいた心理学者の言葉を守り、私はそこにいました。娘が私のもとを去るまで、元気でいられたことに心から感謝。

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