2023年11月11日土曜日

3世代で回転ずしへ

  一昨日の木曜日の午後、軽井沢に行く夫を見送り、翌日の夜は夫がいないからおでんにしよう(夫はあまり好き出ないので)と考えていると、「そうだ!母を招こう!」と思い付きました。翌日は息子の塾があるので、今晩一緒に食べようと早速、母に電話をしました。

 電話をしたのは夕方5時半ごろ。「お母さん、夕ご飯準備した? 良かったら家に来ない? これから作るんだけど、おでんを一緒に食べよう」と夫が軽井沢に行ったことを話して夕食に誘うと母は、「じゃあ、せっかくだから食べに行こう!」と言います。「私がおごるから!」とも。「あんたたちの好きなもの、何でもご馳走してあげる」と声が弾んでいます。「そう? じゃあ、ご馳走になるね」と息子と相談して、母のマンションの近くにある回転寿司に行くことにしました。

 夜は混むので、電話を切ってすぐ、母の家へ。母は85歳になりますが、こんな急な誘いにもすぐ乗ってくれます。母のマンションに寄って、そのまま、回転寿司へ。

 「何でも食べていいよ!」と母。私は大好物のいくら、シメサバ、ホタテ、アジ、茶わん蒸しを注文。母はエビとシメサバ、マグロ、カンパチとアサリのお味噌汁。息子は納豆巻きとフライドポテト、フライドチキンに3色団子。3世代がそれぞれ好きなものを注文できる回転寿司は”最強”です。

 回転寿司の帰り、母が言いました。「寒くなってきたら、札幌を思い出すよ。雪かきが本当に大変だったから。こっちに移ってきて良かった」。

「お母さん、家を手離して寂しくない?」

 母は昨年、50年近く住んだ札幌の家を手離しました。今は実家は取り壊され、新しい住宅が建っていることでしょう。母は言います。

「全然! こっちに来てから(母は新型コロナが流行する半年前にこちらに転居してきました)毎年業者さんに頼んで雪かきしてもらっていたから、業者さんに電話したり、契約したり、本当に大変だった。だから、そういう面倒なことなくてすっきり」

 あんなに大好きだった自宅を手離しても、全く、落ち込まない母。「わたしは、あの家を何回もリフォームして、自分の住みやすいようにして暮らしたの。皆に素敵だねって褒められた。だから、全く悔いがない」といいます。

 そうなんだな、そういう考えもあるんだなと思います。わたしなら、家族との思い出が詰まった家を手離すのは心が切り裂かれるように辛いと思いますが、そういう執着があると、それはそれで辛いもの。母のようにさっぱりと手離し、今を生きるという考えが、年を重ねても前向きに暮らせる生き方なのでしょう。

 母のマンションまで送りました。母は息子をハグし、「電話ありがとう!楽しかったよ」と喜んでいました。「こちらこそ、ご馳走様。じゃあ、おやすみ」。

 帰りは息子と手を繋いで帰りました。楽しい一日でした。


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