中学受験目指して塾に通う小5の息子の成績が、じわじわと下がってきました。得意だった算数もついていけなくなり、「分からない」を繰り返します。どうしたものかと今春見事志望校に合格した男子のママさんに電話をしてみました。
「いつから、分からなくなったの?」
「それが、2週間前ぐらいからなの。それまで出来ていたのに、急に『分からない』って言い出して」
「分かる、分かる。小5の秋から急に難しくなるのよ。御三家(東大など難関大への合格者が多い中高一貫校・男子校は開成/麻布/武蔵)を狙う生徒が多い塾ではそっちが照準になるから」
「算数も国語もすごく難しいの。息子、すっかりやる気をなくしてしまって。この時期だと転塾も難しいし」
「思い切って転塾もありだと思うけど、大手はかなりスパートをかけてきているから、転塾したところでついていくのも大変かも。仕組みになれるのにも一定の時間がかかるし。個別の塾とかは?」
「国語は個別でつけているけど、成績はずっと低迷」
「男子に国語の個別の先生なんて、お金の無駄よ。男子は女子に比べて精神年齢低いんだから、国語の読解なんて、6年の夏にようやく追いつくぐらいよ」
「そうなんだね。あーあ、どうしようかなぁ?」
「なんで、インターにしないの?」
「ほら、インターは夏休みが3ヶ月近くあるでしょう。日本の学校みたいに部活がないから、スポーツ好きな男子は持て余すのよ。地元のサッカーチーム入ったり、トライアスロンのチーム入ったりしているみたいだけど、出来れば息子には中高一貫校でスポーツに力入れてほしいなと考えて」
「そうかぁ。インターは入れるんだったら、そっちのほうがいいと思うけど。うちの息子は英語で苦労しているから」
こんな会話を延々と30分。いくつかアドバイスをもらって、電話を切りました。息子に転塾の話を持ち掛けてみました。
「ママ、もう面倒だよ。慣れるのに時間かかるし。それに、転塾したってどうせ一番下のクラスだよ」
中学受験という熾烈な戦いの渦の中に、息子を放り込んでしまった私。それなりの考えはあったのですが、息子はすっかり自己肯定感の低い子になってしまいました。私はどうフォローしたら良いでしょうか。
とりあえずは、息子の横に座って、根気強く算数の問題を解かせています。社会など暗記ものは私が読んで問題を出すなどの工夫をしています。国語は漢字が覚えられないので、ひたすら練習をさせます。こんな感じで本当に間に合うのか検討もつきません。
塾に行く10分ほど前になりました。息子はポツンとベッドに座っていました。
「もう、そろそろ行く時間だよ」
「ママ、一緒に寝っ転がろう」
「いいよ」
2人でベッドにごろんと寝っ転がりました。あーあ、まだ小5の息子にこんなプレッシャーをかけてしまっているー。私は息子をぎゅっと抱き締めながら、反省と後悔の入り混じった気持ちになったのでした。
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