2022年5月20日金曜日

プロムの日に

  今日の娘は輝いていました。夜6時から開かれた高校のプロム(ダンスパーティ)に参加したのです。事前に横浜の山下公園で行われた記念写真撮影に私も行ってきました。

 写真撮影は公園内のバラの花が咲き乱れている場所で行われました。プロムの女子のドレスコードは、主役の12年生(高3)がロングドレス、11年生は膝上のドレスと決まっています。娘より1年上の12年生の女子たちは本当に綺麗で、ため息が出るほど。そして、11年生の娘たちも本当に可愛らしかった。 

 私と娘、そして娘の親友のレイちゃんとお母さんが山下公園に着いたとき、ちょうど、11年生の男子が記念撮影をしているところでした。スーツに蝶ネクタイをしたボーイズは、惚れ惚れするほど格好良かった。こんなハンサムボーイズを家から送り出したお母さんたちはどれほど誇らしく思ったでしょう。

 プロムにはカップルで、そして、同性のお友達同士でも参加できます。娘はボーイフレンドがいないので、お友達と一緒に参加。娘の親友のレイちゃんもユミちゃんもボーイフレンドがいないのですが、女子仲間と一緒でそれはそれでとっても楽しそう。

 カップルで参加した子どもたちは、誰が誰を誘ったーとかいろいろストーリーがあって私も娘からそれらの話を聞いていました。お洒落で格好良い●●君が、学年で一番人気の女子の○○を誘ったー。真面目で成績が抜群に良い女子が学年でも屈指のハンサムボーイを誘ったというケースも。その男子のお母さんも記念撮影の場に来ており、息子とその女子の写真を嬉しそうに一眼レフカメラで写していました。インターナショナルスクールは様々なことにおおらかで、開放的なのです。

 親の私が言うも何ですが、娘は性格も良く、とても可愛らしいと思います。でも、娘いわく「私は背が高すぎるの。どの男子よりも大きいから。私を誘ってくれる男子なんていないよ」。確かに、身長182㌢、ヒールを履いたら190㌢近くになる娘をデートに誘ってくれる男子は、日本にはいないかもしれません。今日も娘はアメリカのグランマから送ってもらったヒールを堂々と履いていましたが、他の女子より頭一つ大きかった。でも、私にとっては可愛い娘であることには変わりありません。

 娘の親友のレイちゃんとユミちゃんのお母さんは私と同年代。レイちゃんもユミちゃんも娘と同じく素朴な子です。お母さんたちも本当に素敵な方々で、今日も3人娘の写真を「可愛いね。可愛いね」と言いながら、ずっと撮影していました。

 私はパーティ会場までついて行きたいぐらいでしたが、どのお母さんも「じゃあね、楽しんできて!」と言い、ついて行きませんでした。子どもたちは山下公園の前のホテルの前から、3人ずつタクシーに乗り込み、会場に向かいました。

 こうして、少しずつ、子どもは親元から飛び立っていくのでしょうね。名残惜しかったのですが、ユミちゃんのお母さんは「では、私はここから歩いて帰りますね」とにこやかに去っていきました。一緒に電車に乗ったレイちゃんのお母さんは、カナダの大学に行っているレイちゃんのお兄さんの卒業式に出席するために来週現地に向かうと言い、「息子に頼まれている買い物をしに行かなきゃ」と言い、途中下車しました。

 余韻を楽しみたかった私は、夫に電話をしてみました。夫はちょうどジョギングから帰ったところだと言います。息子は夕方から英語の学校に行っています。「ねぇ、外食する?串焼き屋さんかカフェで」と誘うと、「いいね。今、シャワーを浴びるから6時半には着くよ」と言います。こんな思い付きにも「OK!」と即答してくれる夫は有難い。

 私と夫は息子の英語学校の近くにある行きつけの串焼き屋さんに集合することにしました。私は一足先につき、白ワインとポテトサラダ、串焼きを数本注文。夫が間もなく到着し、日本酒と串焼きを注文。英語学校が終わるころ息子を迎えに行き、連れてきました。お腹をすかせた息子は勢いよく、7本も注文しました。娘がプロムを楽しんでいる間、私たち3人も美味しい料理に舌鼓を打ったのでした。



 

0 件のコメント: