昨日地元の会館で、がんのお母さんたちとのお話し会を開きました。今年1月から始めたこのお話し会は今回で10回目。小さいお子さんがいらっしゃるママさん3人が来てくださり、治療法や副作用への対処の仕方、暮らしの工夫、子どもへの病気の伝え方まで、沢山の話題で盛り上がりました。
病院の待合室でチラシを見たというママさんが来てくださいました。「周りに同世代の人がいなく、つながれる場がないかと探していました」とのこと。初めてご連絡くださるのは勇気のいることだったと思いますが、来てくださってとても嬉しく思いました。
まずは、乳がんの治療法の話になりました。一人のママさんは、部分切除と全摘出のいずれかの選択をしなければならなかったご経験を共有してくださいました。再発の可能性、がんの大きさや場所、手術の傷も判断材料になるそうです。
全摘出の場合は、乳房再建を行うかどうか、行う場合はその方法や時期も考慮する必要もあり、大変難しい決断となるそうです。手術を控えたママさんは、病院で開かれている説明会にも積極的に参加。体験者のお話もしっかり聞いて、検討していらっしゃいました。
たとえ主治医がある治療法を勧めようとも、患者はあれこれ迷います。私は血液がんの悪性リンパ腫でしたが、再々発したときに、主治医から造血幹細胞移植を勧められました。身体への負担も大きく、体力のあるうちに決断しなければならない治療法でした。
主治医からは、完治を目指しますと説明されましたが、当時、その治療を選んだ同室の患者さんの変貌ぶりを目の当たりにし、私は前向きに検討することはできませんでした。また、子どもも欲しかったことから、結局は抗がん剤治療と放射線を選びました。放射線治療では副作用で大変な目に遭いましたが、寛解しましたし、子どもも授かりましたので、良かったと振り返っています。
治療の選択肢があることは、がん患者にとって、とても幸運なことです。でも、どの治療法を選んでもメリット・デメリットがあり、難しいものです。
初参加のママさんからは「皆さん、メンタルをどう保っていますか?」という質問がなされました。どんなに前向きでいようと心がけても、時に気持ちがどんと沈むこともあります。
一人のママさんは、ある講習会で講師の方から「病気のことで悩むのは1日10分までと決めてください」と教えていただき、それを実践しているそうです。また、元気になったら子どもと電車に乗って温泉に行こう、憧れの列車に乗ろうと、旅行計画を立てたそうです。そして、元気になった今、それを実行に移していると楽しそうに語ってくださいました。
もう一人のママさんは、三食をしっかり食べて、早歩きの散歩をするなど体力をつけて治療に向き合っているそうです。美術館に行ったり、映画を観たり、「病気のことを考えずにいられるよう、体を動かすのは大切」と話してくださいました。
いろいろ大変な中、その大変なことを笑い飛ばし、明るく治療と向き合うママさんと語り合いながら、私も元気をもらった一日でした。
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