昨日、半年ぶりに親しくしている新聞記者Mさんと飲みました。Mさんと知り合ったのがもう二十数年前。厚生労働省の記者クラブで一緒でした。私はその後がんを患い退社をしましたが、Mさんは医療の取材を続け、今や押しも押されぬ医療ジャーナリズム界の第一人者です。
前回会ったのは、博士論文の審査会が終わったときでした。その数ヶ月後に、私は無事博士号を取得し、今回は「研究者としての給料でご馳走します」とお誘いしました。
Mさんに現在の職場がとても楽しく、良い同僚に恵まれていると話すと、「で、まさか、それで終わりじゃないよね。次は何を書くの?」と聞かれました。そして、「論文にせよ、記事にせよ、君は書かなきゃ駄目だよ」と言い、ペンをプレゼントしてくれました。
これからの10年間は健康だと思うから、この間やりたいことがあると話すと、「10年なんて、長過ぎるよ。この1年で何をするかじゃない?」
さすが、新聞記者。スパンが短い。私なんて、がんを患って、死ぬ目に遭ったのに、元気になったら10年スパンで物事を考えてしまう。まぁ、10年健康でいれば、いろいろできるよなぁ、ぐらいにしか考えていませんでした。だって、やっと、研究者として働けているのですから。
でも、背中を押されているようで、嬉しかった。私の年齢になると、厳しく言ってくれる人はなかなかいません(意地悪な人、理不尽な人はいますが…)。だから、ビシビシと言ってくれるのは有り難い。それを伝えると、Mさんは「まぁ、信頼関係があるからだよ。僕がつい、上から目線で言ってしまうのは」と苦笑していました。そして、「君の書いたものを読ませてもらうのを楽しみにしている」とも。
私には、尊敬する元新聞記者・現役新聞記者が何人もいます。かつて一緒に取材した仲間、室蘭のナオミちゃん、札幌のYさんとSさん、福岡のFさん、そして昨日飲んだMさん。彼らとのつながりは、私にとって宝物です。
持ち手が木で出来たペンは、すぐに私の手に馴染みました。これを使って、取材メモを取り、執筆の構想を練るのが楽しみです。
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