2023年10月30日月曜日

学会発表 無事終わった!

  昨日、学会発表がありました。国立がん研究センターがん対策研究所の研究者Oさんと一緒にそれぞれ20分ずつ。先週は胃がんの診断を受けて仰天しましたが、気持ちを切り替えてスライド作りをし、発表の練習をしていました。無事終わって、ほっとしています。

 先週の1週間はジェットコースターに乗っているような毎日でした。私の人生そのものもジェットコースターに乗っているように、急降下あり、急回転ありと、結構大変なのですが、今回は暗闇の中を走る「スペース・マウンテン」ではないところがまだ良かった。

 先週を振り返ると、まず月曜日の朝はジョギングと公園での腕立て伏せやスクワットなどをして健康的な一日をスタートさせた矢先に、国立がん研究センター中央病院の血液腫瘍科の主治医から電話で、胃がんという報告を受けました。動揺しましたが、6日後に迫った学会発表に向け準備。火曜日はがん対策所内にある研究室でスライド作りをし、先輩の研究者の方々に発表の事前練習に付き合ってもらい、様々な助言をもらいました。夜は夫は飲み会でしたので、夕食は息子の大好物のオムライス。

夫がいない夕食は、息子の大好物のオムライス

 水曜日は気持ちを立て直し朝のジョギングを再開。朝9時半に主治医、そして10時半に胃外科の先生の診察。診察が終わったのが午前11時過ぎで、そのまま同じ敷地内にあるがん対策研究所内の研究室へ。その日在宅勤務のOさんとズームミーティングをし、前日いただいた他の研究者の方々からの助言を反映させてスライドの微調整をしました。そして、次の診察時間の直前の午後1時57分に論文の共著の先生方にスライドをメールで送りました。

 そのまま急ぎ足で、同じ敷地内の病院へ。午後2時から内視鏡科の診察でしたので、受付に行き、順番を待ちました。その日、内視鏡科は大変混んでいて、先生とお会いできたのは午後4時を過ぎていました。でも、早期の発見であること、手術で取り切ることが出来ることを聞き、気持ちが落ち着きました。追加の胃カメラ検査やCTの予約をしてもらい、そのまま手術に向けてのレントゲンなどのいくつかの検査をして、帰宅しました。

 木曜日は週に1度の在宅の日。朝は息子の小学校で絵本の読み聞かせをし、帰宅後は「まりん書房」の仕事。同じく在宅勤務の夫に誘われて、近くのビストロでランチ。午後も仕事。金曜日は再び研究室で発表に向けて、様々な質問に答えられるように準備を念入りにしました。そして、夜はバレエのレッスンへ。

夫とビストロでランチ

 土曜日の朝は夫に頼まれたキッシュを作り、午前は発表の練習。午後は、息子に頼まれたパンプキンパイづくりと、夕方のハロウイーンのイベントで子供たちに配るお菓子の袋詰めをしました。家に寄ってくれた母と1時間ほどお茶を飲みながらおしゃべりし、夕方息子と一緒に商店街のハロウイーンイベントへ。息子の友達とママたちと一緒に、商店街を回りました。

夫が好きなキッシュ

 

朝食は外で。でも寒くてすぐ中に入りました

 

息子のリクエストのパンプキンパイ。娘にも送りました

商店街でのハロウイーンイベントに参加

 そして、日曜日午前は学会発表で、発表後はすぐ電車に乗り、自宅へ。夫がお弁当を買い、息子を連れて近くの公園に行っていましたので、そこで合流。楽しくお弁当を食べました。

 この1週間も娘と毎日フェイスタイムでお話ししました。

 この目まぐるしい1週間を過ごしてつくづく思ったのは、私にとって、子どもたちの好きなお菓子を焼くことも、母や娘とおしゃべりすることも、大学院の研究も、夫とランチをすることも、ピクニックに行くことも、子どものイベントに参加することも、ボランティア活動をすることも、ブログを書くことも、全部同じぐらいに大切だということ。若ければ何かのために、別のことを犠牲にすることもあったかもしれませんが、今はできない。

 母は高齢なので元気なうちに一緒に過ごしたい。子どもはあっという間に成長するので今を大事にしたい。家族が好きな料理も作りたい。友達とランチやおしゃべりもしたい。でも、大学院で学ぶことは年を取れば取るほど難しくなるので、今頑張れるうちに頑張りたい。どれもこれも大事で、何一つ削ることができない。まぁ、家の中が乱雑になっていることには目をつむっていますが。

 そんなこんなで、私は元気です。先週前半は少し落ち込みましたが、気持ちは前向きです。30代でがん発病、40代で再発と再々発、50代で2つ目のがんの発病は結構珍しい方だと思いますので、きっと私にもこの世で何らかの役割があるからに違いないと受け止めています。役割が何かはまだ分かりませんが、まずは皆さんにその悲喜こもごもの日々を正直にお伝えしていきます。


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