2023年3月5日日曜日

怒涛の日々の報告 ④娘と抱き合って泣く

  昨夜、娘と抱き合って泣きました。「辛いよね」と言い合いながら。大学がなかなか決まらない中、気持ちが不安定な日々が続いている娘。励ましているつもりですが、親としての力不足で、なかなかうまくいきません。今日は、地元の神社に一緒にお参りに行く予定です。

 「ママと一緒だとよく眠れるの」と娘が言うので、最近はずっと一緒に寝ています。でも、1つのベッドに身長193㌢の夫と身長183㌢の娘と川の字で寝ると、さすがに狭すぎます。私は小柄なので、ベッドの端に横向きになるというポジショニングでも寝られるのですが、大柄な夫はある程度のスペースがないと熟睡できないらしく、自ら、枕を持って、ソファに移動しています。

 でも、娘がすやすやと寝息をたてて寝ているのを見るだけで、私は安心します。どこかの大学にご縁があれば、と願うばかり。

 先週、娘の学校の進路指導の先生と3者面談がありました。娘はインターナショナルスクールに通っていますので、海外の大学も視野に入っています。ですので、出願時期が他国より遅い、オーストラリアの大学をいくつか選び、出願することにしました。また、先生がイタリアのアート関係の大学も探してくれましたので、そこも出願することに。

 娘は「家族の側にいたい」と日本の大学を目指していましたが、出願した4校中2校から不合格通知が来てしまいましたので、日本以外にも視野を広げなければなりません。

 娘の場合、英語で教育を受けてきましたので、日本の大学といっても、たくさんある4月入学の大学ではなく、英語のプログラムを持っている9月入学の大学への出願になります。この数少ない日本の大学を、日本や海外の学生と競うことになります。

 海外の大学は授業料が日本の私立大学の2,3倍と高く、さらに今は円安。また、コロナの影響による海外生活への不安も重なり、日本のインターに通う子どもたち、そして、海外からの出願者が増え、日本の大学の倍率が高くなっているようなのです。

 娘が不合格通知をもらって落ち込む中、優秀な子どもたちは次々と合格を勝ち取っています。イタリアの有名な大学から早々と合格をもらったのは、「あの子は天才」と周囲が認めるほど、数学に関して突出した能力を持つ子でした。また、イギリスのケンブリッジ大学から条件付きの合格(イギリスの大学は6月に出される学年末の成績で最終的な合格が決まる)をもらったのは、「今までA以外の成績を取ったことがない」という生徒会長の女子。

 娘は頑張っているものの、やはり、普通の子ですので、なかなか難しい。「ママもダディも普通だから、その血を引き継いだんだね。ごめんね」というしかない。さらに、私も夫も、自分の「普通」を早くから自覚し、そこを「努力」で補ってここまで来ましたが、娘は、その頑張りがきかない子なのです。

 その代わり、アートや音楽などでとても才能があるのですが、なかなか、それを生かす場所を見つけられない。また、見つけても許容量を超えた課題などが積み重なると、パタンと気持ちを閉じてしまい、睡眠やアニメに逃げてしまうのです。恐らく、娘の脳がそうやってストレスに対して、バランスを取っているとは思うのですが、今はそれが裏目に出ている感じです。

 昨日は、娘の不安定な心に追い打ちをかけるような出来事があったようです。娘の教室の後ろに、クラスメートが友達と写した写真を貼るコーナーがあり、娘が入った写真が一枚も貼られていないと言います。

「ユミとレイと一緒にスキーに行ったでしょ。3人で一緒だったのに、貼ってあるのはユミとレイが2人で写した写真。私がトイレに行っている間とかに写したんだなぁと思うと辛くて…」と大粒の涙をこぼします。また、他の女子たちと写した写真もないそう。

「グループのはね、私が写した写真。写真撮って!て頼まれるのはいつも私だから」

「でも、そういう場合、写した人が入るよう別の人が今度は私撮るよ!ってならないの?」

「ならないの。皆、私と一緒の写真いらないんだと思う」

 あぁ、こういうの辛いよなぁ、と私も涙がボロボロ…。

「ママはずっと側にいるからね。ママは親友だからね」と慰めにもならない言葉をかけて、抱き締めました。

 大粒の涙をこぼしながら、「でも、私はとても良い家族に恵まれたから、幸せなの」という健気な娘の背中をさすり、また、素直で心の優しい娘を育てさせてもらっていることに心から感謝しながら、でも18歳は家族より友達だよなぁ、と思って切なくなるのです。

 神様、どうか、この心の優しい娘がのびのびと学べる場をお与えください。

 

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