2023年3月21日火曜日

最後の学級便り

  先日、息子の担任の先生から、最後の学級便りが配られました。そこには、詩が取り上げられていました。皆さまと共有したいと思います。

「最後のとき」  作者不詳

「赤ちゃんをその腕に抱いた瞬間から あなたはこれまでとは全く違う人生を生きる   

 以前の自分に戻りたいと思うかもしれない 自由と時間があって 心配することなど何もなかった あの頃の自分に  

 今まで経験したことがないほどの徒労感  毎日毎日まったく同じ日々  

 ミルクを与えて背中をさすってやり おむつを替えては泣かれて  ぐずられて嫌がられて  昼寝をしすぎてもしなくても心配で 終わることのない永遠の繰り返しに思えるかもしれない

だけど忘れないで・・・ すべてのことには、『最後のとき』があるということを

 ごはんを食べさせてやるのはこれが最後、というときがやってくる  長い一日のあと子どもがあなたの膝で寝てしまう だけど眠っている子どもを抱くのはこれが最後

 夜はお風呂で髪を洗ってやる だけど明日からはもう一人でできると言われる 道を渡るときには手を握ってくる だけど手をつなぐのはこれが最後 

 夜中にこっそり寝室にやってきてベッドにもぐりこんでくる  だけどそんなふうに起こされるのはこれが最後  

 学校まで送っていけば行ってきますのキスをしてくれる  だけど次の日からは一人でだいじょうぶと言われる 寝る前に本を読み聞かせて 汚れた顔をふいてやるのもこれが最後 

 だけど『これが最後』ということはあなたには分からない  それがもう二度と起こらないのだと気付くころには  すでに時は流れてしまっている

 だから今、あなたの人生のこの瞬間にも たくさんの『最後』があることを忘れないで  もう二度とないのだと気付いてはじめて  あと一日でいいから、あと一度きりでいいから、と切望するような 大切な『最後のとき』があることを」

 先生からは、次のようなメッセージが添えられていました。

「仕事と子育ての両立で目の回る日常を送られている方もおられると思います。(私もその一人です) そ のような中でも、わが子と過ごす時間を大切にできる心のゆとりがあるといいですね。

 上で紹介したのは、様々なサイトで取り上げられている『最後のとき』という詩です。子育てで煩わしく思う場面も、少しの心のもちようで、かけがえのない貴重な時間と感じさせてくれる詩です。

あと少しで小学校 6 年生です。小学校生活も『最後のとき』を迎えます。今しかない二度と戻ってこ ない日々...。一日一日、その時の一瞬を大切にしていきたいと思います。1 年間ありがとうございました」

 良い先生でした。折々に相談し、助言をいただき、心配が消えたことも何度もあります。若くて、情熱があって、頼りになる先生でした。先日の保護者会では「最近は、熱血教師は嫌がられるんです」と苦笑していらっしゃいましたが、わたしはとても好ましく思っていました。

 私は高齢で娘と息子を出産していますので、子育ての様々な局面で、「最後のとき」を実感し、切なく思うことがしばしばあります。それが生きるということだ、と自分に言い聞かせています。

今日のお弁当。娘の大好物・鶏そぼろご飯とカボチャの春巻き。


お弁当を作り、駅まで送るー。私の幸せな時間。娘は毎日ハートマークを作ってくれます

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