2023年3月26日日曜日

捨てたくない でも‥

   これまで、何度も「捨てられない」をテーマにブログを書いてきました。そして、捨てられない病は治らないまま、家の中に物が増え続けています。

 捨てられない理由はシンプル。子供たちが着た服、使った教科書、工作や絵など、子供のものが捨てられないのです。子供たちは成長し、服はどんどん小さくなり、熱中していた物はいつのまにか忘れ去り、それらが家の中に堆積していく。我が家は余分な部屋がありませんので、子供部屋も収納部屋も、寝室も、子供のものが溢れているのです。

 わたしの「捨てられない」が筋金入りなのは、子供たちには小さくなってしまった大量の服を仕舞っておくだけでなく、娘が着たドレス、息子が来たブレザーなどは「将来、孫が着るかも」と、クリーニングに出してから保管するという点。それも、一点ずつ洗うというデラックス・クリーニング。

 さらに、子供たちが使ったものだけでなく、学校から配布された学級便りや給食の1ヶ月のメニュー表だって、捨てられない。だって、学級便りには子どもたちの活動の様子が書かれていますし、給食メニューはバラエティに富んでいて、「ありがたいなぁ。こんなに考えられた給食を食べさせてもらえるなんて」と感謝の気持ちが湧いてくるのです。

 ここまで来たら、捨てられないことを極めてみたいのですが、いかんせん、収納場には限りがあり、物に全く頓着しない、整理整頓好きな夫にはいつも文句を言われます。

 娘の双子の弟を死産した後、この世にいない子のために服や物を娘とお揃いで買い続けた、病んだ妻を支え続けた夫も、さすがに堆積した物を見て時折キレます。最近、息子が持ち帰った工作については、私が仕舞い込む前に「これは、捨てて欲しい」と迫ってきました。

 工作はキッチンの角にある、小さなテーブルに飾っていました。多くのママたちが子供の作品を処分するときにするという「写真を撮る」ーはもちろんしました。が、最後の「捨てる」が出来ない。夫に任すと、ゴミとしてゴミ袋に入れてしまうので、近所のゴミ収集所に積まれたビニール袋の中から、息子の作った工作が透けて見えることになってしまう。そんなこと、辛くて出来ません。で、自分の手で、納得する方法で処分することにしました。

 我が家の近所には幼稚園や小学校に通うお子さんがいらっしゃる人も多い。ごみ収集所には半透明の袋に入れられたおもちゃやぬいぐるみなどをよく見かけます。あれを見るたびに、胸が苦しくなります。こんな捨てられ方をして、子どもも物も可哀想ーと。

 私は日常的なものを捨てるときもかなりきちんと捨てていますが、子どもたちの物を捨てるときは儀式のようなことをして、捨てます。「ありがとうね」と声をかけ、ハグし、子どもたちにも「これまで、ありがとう」とハグをさせます。穴の開いたソックスやボロボロの靴や服など、子どもたちの体を守ってくれたのものは尚更です。

 次に溜め込んである紙袋に丁寧に入れて、最終的に中身が透けて見えづらいゴミ袋に入れて捨てます。ちなみに、溜め込んである紙袋は「これまで使ってきた物を捨てるときは、感謝の気持ちを込めて綺麗な紙袋に入れて捨てるだめだ」ーと夫には伝えてあります。紙袋を溜め込む言い訳だと指摘を受けていますが…。


さよならをした、息子の工作


今日はGAPの紙袋に入れました

 工作は丁寧に分解し、袋に入れて、ゴミ袋に入れました。ここ数日間は雨ですので、厳重にくるんだゴミ袋とはい何となく外に出すのも気が引けるので、ごみ収集の日まで家に置くつもりです。

 こんな時間のかかることをしているので、物はいっこうに減りません。

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