2024年8月17日土曜日

人生で一番達成感があったこと

  夏休みの宿題で、息子が自分史を書いています。アルバムを見ては楽しかった旅行のことなどを書いているようです。このアルバムは、息子の誕生から10歳の誕生日までの写真が入っているもので、息子の10歳の誕生日にプレゼントしました。あの時、頑張ったことがこういう機会に役立って良かったと、整理整頓下手の私は胸を撫でおろしました。

 親にもインタビューをすることになっているようで、昨日、こんなことを聞かれました。

「ママ、人生で一番達成感があったことは何?」

 この質問に、間髪を入れずに答えました。

「あなたを産んだことよ」

「そうなんだ。おねぇねぇじゃないんだね」

「うん、おねぇねぇは最初のがんの治療の後、また体調が戻ったときに授かったの。だから、達成感があるというより、自然に授かった感じ。あなたは、病気が重なって、体調も不十分だった46歳のときに、産みたくて産んだの」

「ふーん」

「ママはね、人生でほしいものがあるときは、同等のものを差し出すべきだと考えているの。ママにとって人生で大切なのは家族と友人、健康、仕事。で、おねぇねぇとアンディ君を授かったときに、大好きだった仕事を手放したの。アンディ君はお腹の中で死んでしまったけど、おねぇねぇは無事生まれてきてくれた。で、あなたのときは、病気もいくつもしていたし、健康とは程遠い体調だったから、差し出せるものがなかった。だから、命を差し出したの。毎日、毎日、私の命を差し上げますから、この子を無事、この世に迎えさせてくださいって神様に祈ったの」

「ふーん」

「子どもを産んで死んで、誰が育てるんだ!という話もあるだろうけど、あなたにはダディもおねぇねぇも、じぃじもばぁち(私の母)もグランパもグランマも伯父さんたちもいる。だから、ママが死んでもあなたは皆に大事に育ててもらえるから大丈夫と思えたの」

「ふーん」

「そうしたら、あなたが無事生まれただけでなく、ママも健康になったの。だから、家族やママの友達は、あなたを奇跡の子だと思っている」

「ふーん、僕が生まれてママが健康になったんだね」

「そう。ママが健康になったのは、あなたのお陰」

「そうなんだ」

 息子は特にコメントをすることもなく、自分史の制作に戻りました。息子は物事に感動することも、動揺することもない、常に感情がフラットな子です。でも、息子の誕生が私にとって、どれほど意味があったことかを伝えることが出来た。12歳ですので、きっと覚えていてくれるでしょう。親としての思いを伝えるには、良いきっかけや場面が必要。今回は息子からの問いかけの答えとして、伝えることが出来た。良い機会でした。

 

息子が作ってくれたマンゴーフラペチーノ

これも息子が作ってくれた昨夜の夕食。ミートボールパスタ

 

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