昨日は盆の入りでしたので、夫と息子と一緒に母のマンションでお昼ご飯を食べました。私がお寿司を買っていき、母は私と夫には春雨サラダ、カルパッチョとビール、息子にはピザとジュースを準備してくれました。86歳の母はきちんと髪を染め、こざっぱりとした服を着て迎えてくれました。
今年の春、札幌の納骨堂からこちらに持ち帰った父の遺骨は、母のマンションの仏壇の前に置いてあります。東京の納骨堂も契約を済ませていますが、しばらくは自分の近くに置いておこうと思っているようです。
父には日本酒と和菓子をお供えしました。遺影の父は、優しく笑っています。父が亡くなってからもう12年も経っていますので、ずいぶん遠くに行ってしまったでしょう。札幌ではなくここ東京に迷わずに戻ってきてくれるように、リンを大きく鳴らしました。
ご飯を食べながら、前日たまたま同い年の従兄弟Yちゃんの夢を見たのでラインをしてみたよ、と母に伝えました。Yちゃんは元気そうで、「おばちゃんによろしく伝えてね。おばちゃん、家を売却したんだね。近くを通ったから見てみたら、違う家が建っていたよ」と教えてくれたことを話しました。
母は昨年実家を手放したときは、あのまま誰かに住んでほしいと希望していました。私も小学校のときから住んでいましたので、もうあの家がなくなったしまったと想像するとやっぱり寂しい。でも、母は寂しがるどころか、「本当に去年、売ってよかった」と言います。「年々、体のあちこちが痛くなって、毎日生活するのに精いっぱい。家の整理が出来て、本当に安心している」と。
そして、「あの家は何度もリフォームして、自分の住みやすいようにして住んだから、悔いはないの」とも。物に執着せずに、今を精一杯生きる母はやっぱりすごいな、と改めて思いました。
父と話をしたい、といつも思っています。ですので、今日、思い切って死者の魂をこの世に呼んで縁者と対話をさせるという青森県の「イタコ」を申し込みました。イタコの話はずいぶん調べて、いつか行ってみようと思っていました。
何年も前から考えているのに、なかなか一歩が踏み出せませんでした。返信が来るかは分かりませんし、来たとしてもしてもらえるかどうかも分かりません。でも、死者がこの世に戻ってくるというお盆の今、まずは行動を起こしてみました。
お盆の初日は母の家へ。サッポロ生ビールで乾杯 |
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