2020年8月10日月曜日

小さなお客さん

 8月7日に息子の小学校の1学期が終わり、2週間の短い夏休みに入りました。息子が持ち帰った成績表には、成績はついていませんでした。出席の記録には「新型コロナウイルス感染症対策に伴う臨時休業39日」とあります。今年の1学期は、例年とは全く違った学期だったなぁと改めて思います。

息子が持ち帰った成績表。成績がつく欄にはすべて斜線が入っている

 さて、その日の夕方、香港から帰国し感染予防のための2週間のホテル滞在を終えた娘の友人が遊びに来ました。そして夜7時過ぎ、子どもたちと娘の友人、そして夫はたくさんの荷物と食料品を積んだ車で軽井沢の家へ向かいました。窓から顔を出す子どもたちにキスをし、夫に「気を付けてね。レイちゃん(娘の友人)を預かっているんだからね」と念を押しました。短気な夫は運転が荒く、ヒヤヒヤする場面が多いのです。車が動き出し、角を左に曲がり見えなくなるまで手を振りました。

 家族を見送った後、私は家に。8月末に原稿5本の締め切りがあるため、東京の自宅に残って執筆に専念することにしたのです。

 家に入ると、普段は狭く感じるリビング・ダイニングがガランとしています。テーブルやキッチンカウンターの上、床などには荷物の中に入らなかった物が散乱し、”台風一過”という感じですが、人の気配がせず、音も聞こえず、しんとした我が家は不思議な空間です。

 さて、翌朝、いつものように玄関の外に出て、花壇に水やりをしていると、息子が植えたアサガオの葉に小さなお客さんを見つけました。「今年は葉がずいぶん虫に食われているなぁ」と思っていたら、こんなかわいらしいバッタが遊びに来てくれていたのですね。 

我が家の花壇に遊びに来てくれたバッタ=写真右下の葉の上

 たまたま、しぼんだ花を取ろうとしたら、その横の葉にちょこんと載っていました。慌てて手を引っ込めましたが、バッタはじっと動かず、私がスマホを取りに行っている間もそこにいてくれました。今日の嬉しい出来事をパチリと撮影しました。

 家族がいなくて、少し寂しい朝でしたが、小さなお客さんが来てくれたおかげで明るい気持ちで一日をスタートできたのでした。

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