2016年3月7日月曜日

ひな人形を仕舞う

 昨日、やっと雛人形を仕舞いました。翌日の4日に片付けるはずが、2日も延びてしまいました。時間がなかったわけではありません。親王飾りと、玄関のミニチュア人形しかないのに、何となく面倒で、つい先延ばしにしてしまったのです。

 母からは4日に、「これから片付けます!」と7段飾りの写メールが届きました。7段飾りなど、飾っても仕舞っても、気の遠くなる時間がかかります。それでも、母は毎年、欠かさず飾ります。「お雛様は1年に1度出してもらうのを、楽しみにしているの。だから、必ず、毎年出すの」と言います。本当に我が母親ながら、頭が下がります。

 私もその言いつけを守り、毎年必ず飾っています。が、飾るのは、早くて1週間前。仕舞うのは数日後です。 周りのママ友達に聞いても似たようなもので、中には、「今年は出さなかったわ」という強者も。昔から、「いつまでも片付けないと、娘の婚期が遅れる」と言いますが、出さなかったママ友達は娘3人。嫁に行っても行かなくても、早く行っても遅れて行っても、どちらでもよいと腹が据わっているのでしょう。私の場合、母は毎年4日に必ず仕舞っていましたが、私が結婚したのは36歳。あの言い伝えは迷信だと、自ら証明しましたので、私も一種、開き直っています。

 そのようなことを言いつつも、やはり、桃の節句は心が華やぎます。今年は桃の花を活けました。キッチンがパッと明るくなりました。子供たちが嫌いなので、ちらし寿司は作りませんでしたが、「私も一応、女の子だし」と、自分一人分だけ買いました。母からは娘に、「サーティワンアイスクリーム」のギフト券が届きましたので、家族で雛人形がついたアイスクリームを美味しくいただきました。

 「お雛様、また、来年ね」-。母が毎年、そう言葉を掛けながら雛人形を仕舞っていたことを思い出し、昨日は、私も「お雛様、また、来年ね」と声をかけながら、仕舞いました。やはり、母の言いつけや習慣の一部は、子供の心の中に刻まれているということでしょう。

              
 
      玄関に飾った、ミニチュアのひな人形

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