私は、新聞を1紙だけ購読しています。ずっと新聞は購読していましたが、今年に入ってから数カ月間だけ定期購読はやめて、駅の売店やコンビニエンスストアでいくつかの新聞を購入し読み比べていました。が、やはり、1紙を継続して自宅で読むほうが落ち着くため、3ヶ月前にまた、宅配に切り替えました。
新聞は経済・政治・社会と世の中の事象を網羅し、かつ、家事・育児やスポーツ、悩み事相談まで幅広い話題が提供されるので、毎日読むのが楽しみです。よく参考にするのが、書評欄と本の広告欄。ここを眺めて、興味を持った本をアマゾンで購入します。
昨日は書評欄で、ある絵本が「売れている本」として紹介されていました。娘が高校生のときに一緒に書店に行き、「ママ、今、この本を読んでみたんだけど、すごくいい本なの。涙が出そう。買ってくれる?」と頼まれ、買ってあげた絵本でした。自分の分も買い、書棚に入れていました。「きみのそばにいるよ」(バイ インターナショナル刊、いぬいさえこ作・絵)です。
私は月に1度、絵本の読み聞かせのボランティアをしています。この絵本は物語というより、子どもに向けてのメッセージの本なので、読み聞かせで読んだことはありません。ですので、存在自体をすっかり忘れていました。書評欄で紹介されていたので思い出し、書棚を探して、再読しました。
書評で評者は絵本の在り方について「笑わせてくれる、好奇心を刺激してくれる、勇気をもらえる。前に進もうとする子どもたちにとって、これらの要素はもちろん重要だ」とします。一方で、「読んでいるだけで、安心できる、今のままでいいと思える、そんな時間を生み出すことも、絵本の大きな役割となる」とも指摘します。
この絵本では、動物たちが子どもに寄り添い、「いままでずっとがんばってきたんだね」「うまくいっても、きみがすき。うまくいかなくても、きみがすき。だいじょうぶ。だいじょうぶだよ」と語り掛けます。
高校生の娘はそのとき、こう受け止めてほしかったのだなぁと当時を振り返りました。
話は変わりますが、先日、ある組み合わせの数字が繰り返し目に入ったので、何か意味があるかもしれないーとインターネット検索をしてみました。そこには、私の現在の心のあり様に寄り添ったメッセージが書かれていました。読んでいて、一番心に沁みたのが「大丈夫」という言葉。メッセージの全文をコピーして、携帯の中のメモにペーストして、保存しました。
今のままのあなたで、大丈夫ー。大人の私でさえ、ネット上のこういう言葉にすがるのです。そして、心を建て直そうとするのです。ましてや、子どもだったら、壁にぶつかったり、悩んだりしているとき、そういうメッセージに出合うことで、重く沈んだ心が少し軽くなるように感じられるのではないでしょうか? 周囲の大人や友人からの言葉掛けも大切ですが、絵本からのメッセージも助けになるのですね。
土曜日の朝、新聞を読んで、また、一つ学んだのでした。
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