昨日、中1の息子の学校で親、子ども、先生の三者面談がありました。息子の1学期の成績は芳しくなかったのですが、勉強が嫌いですので、こんなものかなぁと受け止めることにしました。
それにしても、かろうじて普通の点数をとった理科について先生の前で「頑張っている」と評価できる夫はすごいーと思いました。フィリピン人の先生も息子の良いところを褒めます。私はやっぱり、期末テスト国語35人中34番とか、社会35人中32番とか、こういう数字に目が行きますが、ここは口を閉ざします。
国語は日本語ですが、社会の点数の低さに驚き「社会は英語で教えているのですか?日本語ですか?」と確認したところ、「英語です」とのこと。中学校受験で、社会が最も苦手でしたので歴史や公民、地理など日本のことを学ぶのなら低い点数というのも分かりますが、世界の地理など英語で新たに学んでもこの点数ということは、本当に勉強嫌いなのですね。算数についても「息子は算数が得意」と勘違いしていたのは親だったということに気付いたのでした。
改めて思うのは、中学校受験全落ちを覚悟した中、かろうじてこの学校が受かって良かったということ。
同時並行で受験していたインターナショナルスクール2校のうち1校は落ち、娘が通っていて我々が当然合格すると期待していた学校もウェイティングリスト入りという結果でした。今通っている学校から合格をいただけなければ、地元の公立中学校に通い、高校受験に向け、大変なことになっていたでしょう。
ここは、受験当日息子が「知らない学校を受けるのなんて」と、つぶやいた学校。受験するかどうか1時間以上も学校の玄関の前で息子と話し合いをし、方針が決まらなかったので、取り合えずは近くのカフェに入り、頭を冷やした辛い思い出があります(以下6本のブログは中学校受験の顛末を書いたもの)。
https://ar50-mom.blogspot.com/2024/02/blog-post.html
https://ar50-mom.blogspot.com/2024/02/blog-post_4.html
https://ar50-mom.blogspot.com/2024/02/blog-post_7.html
https://ar50-mom.blogspot.com/2024/02/blog-post_8.html
https://ar50-mom.blogspot.com/2024/02/blog-post_10.html
https://ar50-mom.blogspot.com/2024/02/blog-post_12.html
受験がスタートする直前に私の判断で出願を決めた学校で、息子は事前に学校見学も行かなかったですし、学校の名前も知らなかったのです。でも、親としての勘が働き、この学校に出願書類を出し、受験料を支払った私の判断は間違ってはいなかったのだろう(これからどうなるかは分かりませんが…)ーと今は思います。
合格をいただいた、この学校に本当に感謝です。一学期の成績から推測するに、おそらく、ギリギリでの合格だったのでしょう。授業参観で垣間見た、他の子どもたちの英語でのネイティブ並みの受け答えや活発な議論でも、その思いを強くしています。息子はハーフで夫と娘とは英語で会話し、英検準一級も小学校5年生で合格ましたが、帰国子女の子どもたちの英語とはレベルがかなり差があるのです。
とつらつらと書いているうちに、今日のタイトルとは全然違う方向に話が進んでしまいました。長々と説明した通り、息子は勉強が大嫌い。運動神経はよく、バスケットボール部に入り、水泳も習い事として続けていますが、熱意を持って取り組んではいません。で、このように”冷めた”息子が、唯一子どもらしく、生き生きとして取り組むのは料理です。
ユーチューブでレシピを探しては、新しいものを作ります。「●●作りたいから、材料買ってくれる?」とこれも唯一ねだられるのは(息子は物をねだることもしません)数百円程度のココアパウダーとか。「ママ、忙しいから●●作って!」と料理を頼むと「OK」と機嫌良くキッチンに立ってくれます。
最近、作ってくれたのは、お小遣いで買ったシェーカーで作ってくれたシークワーサースカッシュ、そして一昨日作ってくれたのはブラウニー、昨日の三者面談の後に作ってくれたのはベーグルでした。ベーグルが食べたくてスーパーのパンコーナーに行くと1個350円もしたので、仰天して買うのをやめた話を息子にすると、「じゃあ、僕が作るよ。ママ、強力粉買ってくれる?」と言ってくれたのです。
数百円を息子に渡すと機嫌よく自転車に乗って近所のスーパーに行った息子。「北海道産の強力粉買ってきたよ」と帰宅しました。ユーチューブでレシピを見ながら、時間をかけて生地をこねます。長い時間こねているので、飽きて料理嫌いになっても困ると思い「もう、十分じゃない?」と聞いてみると、「いや、十分にこねないと、もちもちした感じにならないんだ」そう。十分こねた後、生地を寝かせて、リングの形にしてお湯の中に通して、オーブンへ。こんがりとキツネ色に焼けました。
娘に報告すると「ベーグルは私がこの前作ったじゃない。また、真似したわね」「おねぇねぇが作っていたなんて知らないよ」などと言い合いになっていましたが…。
シークワーサースカッシュも、ブラウニーも、ベーグルも大変美味しくいただきました。最近は夫と、勉強が嫌いでも料理で生きて行くことも出来るよね、と話しています。
ベーグルの生地をこねる息子 |
「海に近い所に家族で引っ越して、レストランを開くというのはどう? 教育費は、レストラン開業費に充てるということもできるよね」ー。子どもが得意なことを活かせるように支援することも、親としての役割です。いいえ、ついやってしまいがちな”先回り”をせずに、見守りながら待つことが肝要なのでしょうね。
こんがりキツネ色に焼けました |
外側はカリカリ、中はもちもちに出来たベーグル |
ブラウニーは生地の上にダークチョコレートを細かく刻んでかける工夫も |
シェーカーを振る息子 |