2022年9月25日日曜日

母と銀座へ

 札幌の自宅を売却したことで、複雑な思いを抱えている母に元気を出してもらうため、先週はイベントを2つ企画しました。
 
 まず、19日の敬老の日はおしゃれな雰囲気のイタリアンレストランに連れて行きました。母はイタリアンが大好き。生ハムのサラダとシーフードのパスタ、そしてデザートを楽しみました。


 水曜日はクラシックコンサートへ。会場に向かう前に早めの夕食を準備しました。おかずは北海道産のホッケとシシャモ、大根と厚揚げの煮もの、そしてオクラとトマトの和え物。母はシシャモで有名なむかわ町出身。シシャモの味には一家言ありますが、「美味しい!」と喜んでくれました。また「ホッケを食べるのも久しぶりだよ」と嬉しそうでした。

 コンサートは銀座三越の隣にある「王子ホール」で開かれました。母と銀座に来たのは久しぶりです。母は「あんたが入院していたとき、よく銀座に来たよ」と懐かしそうでした。国立がん研究センター中央病院は築地駅にあります。築地は銀座駅から近いため、私のお見舞いに来る前に銀座三越に寄って、食欲のない私に果物を買ってきてくれたりしたのです。

 また、一緒にお見舞いに来た夫と帰りにお寿司を食べて帰ったこともあると懐かしそうに話してくれました。銀座は母にとって、闘病中の私を見舞った思い出とセットになった場所のようです。コンサートの帰りに、少し街中を歩きました。そして、メインの通りに面したカフェでお茶をしました。素敵な夜でした。



 札幌の家を手離すことを決めたのは母です。「賃貸に出したら?」と勧めてみましたが、「札幌は雪が多いから、除雪をしてもらう業者を雇っていても、もしかしたら入ってくれていないかもしれないと気が気でないの。年月が経つほど処分しずらくなるし。私の友達も皆、一軒家を処分してマンションや施設に移っている」とキッパリ。
 
 強がっていても、長年住んだ家を手離すのは、残念なことに違いありません。ですので、こうして娘家族と一緒に過ごす時間を持てることで人生の晩年に思い切って東京に来て良かったと思ってほしいーそう願っています。

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