2021年4月26日月曜日

怒涛の2週間

  今月11日(日曜日)からずっとブログを更新できませんでした。怒涛の2週間でした。ようやく、そこから抜け出すことが出来ました。

 忙しかった理由は3つ。まずは、小4の息子の転塾です。次に私の修士論文執筆に向けての研究計画書立案。そして家のリフォームです。この3つが重なり、ブログを書けませんでした。私にとってこのブログはとても大切なので、おざなりな書き方は出来ません。気持ちが落ち着いた時間を選んで書いているのですが、その時間が取れませんでした。

 転塾は息子にとっても、ストレスだったと思います。この2週間は2つの塾に行く形となりましたが、何とかやり切りました。首都圏の中学校受験を目指す小学生が塾通いを一斉にスタートさせるのは3年生の2月(その前から通っている子供たちもいます)。その2月から3ヶ月でなぜ転塾を決めたのか。

 息子がやる気を失いつつあり、今手を打たなければ、息子の心の成長に悪い影響が出るかもしれないーと危機感を覚えたからです。3ヶ月通ったこの塾は大手の塾ですが、息子はここに決める前に2つの塾の入塾試験に落ちて、ここに入ったという経緯があります。

 この塾でも入塾テストがありましたが、合格基準点は低く、「誰でも受け入れる」体制だったと思います。親としてそれはそれで有難いのですが、息子は一番下のクラス(クラスは成績順で決まる)で、それが息子にとって「自分は頭が悪いんだ」と思い込んでしまう結果になっていました。

 この3カ月間、息子は頑張って勉強しました。私もつきっきりでした。一つ上のクラスに上がれば、息子も自信をつけるに違いないと考えていました。が、その塾のクラス替えの方針は、「テストで4教科(国・算・理・社)の平均点が、上のクラスの平均点以上を取れば上のクラスに行ける」という厳しい基準。平均点の意味がまだしっかりと理解できていない息子ですが、それでもざっくりとした理解はしていました。

 「それってさ、20人いる上のクラスの人たちの下から9人より良い成績をとっても、上のクラスに行けないってこと? メチャクチャ大変じゃない?」

 入塾後、初めての試験を3月に受けましたが、上のクラスに行くことは出来ませんでした。これは、他の子どもたちも皆勉強しているという理由にほかなりません。さらに、息子の席は一番後ろの席。席順は成績順ではないと塾側が説明していますが、「一番下のクラスの一番後ろの席」が何ヶ月も続くことが、息子の心の状態に良く働くわけがありません。で、ここは思い切って転塾させ、気持ちを切り替えて再スタートさせた方が良いと判断したのです。

 転塾するのにも、まず、入塾試験に受からなければなりません。勉強をして力をつけてきた息子に挑戦させたのは、昨年11月に入塾試験を受け合格基準点より数十点も低かったため、不合格になった塾です。大手ではありませんが、勢いがあり、人気の高い塾です。ここに合格すれば、息子が自信をつけてくれるのではーと考えました。もし不合格になった場合の息子の気持ちを考えると、親の私にとっても大きな賭けでしたが、着実に力を付けつつある息子なら合格できるかもしれないという期待もありました。

 結果は合格。それも、基準点より11点多く取っての合格でした。塾から「合格」の通知が来たとき、息子は「良かったぁ」と胸をなでおろしていました。息子も実は緊張していたのですね。さっそく、入塾手続きをしました。

 通っていた塾についても「立つ鳥跡を濁さず、だからね」といい加減な辞め方はしないように教えました。4月のテストも受けさせました。そのテストで、息子は何と、4教科平均でクラス一番の点数を取ったのです。塾からご褒美としてノートをもらってきました。息子は「頭が悪いから、塾を辞めるのではない。入るのが難しい塾に挑戦して、そこに合格して移るんだ」と胸を張って、その塾を去ることが出来ました。

 さて、息子の新しい塾では、幼稚園時代からの友達や同じ小学校の同級生も学んでいます。その友達が、「今はどのクラスも満員なんだ。テストに受かって入ってくるなんて、頭いいんだね」と感心して話していたという話をそのお母さんから聞きました。そのままを息子に伝えました。

 また、先日ばったり会った別の友達とお母さんに転塾することを話した息子。息子の口から出た新しい塾の名前を聞いたお母さんは、「その塾の入塾試験に合格するだけでもすごい」と驚いており、息子はとても喜んでいました。前の塾で小さくなっていた息子の表情が明るくなりました。

 中学校受験の目標はもちろん、入塾ではなく、自分の希望の中学校に合格することです。親としては中学受験を通じて、目標を持って努力し、競争の中でもへこたれずに生き抜く子に育ってほしいと期待しています。そのために、やる気と自信を失うことなく勉強し続ける環境を整えてあげるのが、親の役割。

 自信をつけさせるために、息子には春休みに水泳の短期集中コース1時間15分と、塾2時間半のダブルヘッダーを4日間続けさせました。ある意味ショック療法でしたが、この4日間で息子は着実に胆力を付けました。得意の水泳が上達したことで、自分に自信を持つことが出来たのです。

 そして今回の転塾です。この決断が良かったかどうか、後になってからでしか分かりませんが、息子は胸を張って塾に通い始めました。新しい塾では、算数・理科クラスが7クラス中上から3番目、国語・社会クラスが7クラス中下から2番目のクラスです。この塾は毎月1回のテストで、テストの結果によりシンプルにクラス分けがなされるようです。ここに息子を通わせるお母さんに聞くと、「頑張った月は上のクラスに行き、さぼったらすぐ下のクラスに落ちるの。そのシステムが合う子と合わない子がいるけど、単純明快でうちの子には合っているわ」と言います。息子にも、頑張ってほしい。

 さて、昨日の日曜日はお天気も良く、今年初めてデッキでご飯を食べました。メニューは子どもたちのリクエストで餃子。忙しかった2週間も無事乗り切り、ようやく落ち着いた日常が戻りつつあります。


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