2020年2月22日土曜日

すごろく

「ママ、ダディ、一緒に遊ぼう!」
息子がランドセルから、何やら取り出し、誘ってくれました。
「それ何?」
「ゲーム。学校で作ったの」

夫は2階のソファに寝転がり、赤ワインを飲みながら、いつものようにアメリカのトーク番組を聞いていました。息子が2階に駆け上がっていきます。「ママ、早く~」という声が聞こえます。

私は1階にあるダイニングテーブルに積んだ書類から、目的のものを探そうとしていたところでした。めくってもめくっても出てこないので、「紙類はその場で処理しないからこういうことになるのね」とため息をついていたところ。探そうとしていたのは、息子の小学校で翌日行われる授業参観の時間割。おそらく、1週間ぐらい前に配られたA4の紙。こういう書類は積んでしまうのです。

見つけるのを諦め、「ママ友に聞こう」と決め、2階へ。子供たちに何か言われたら、「後でね」と言わないと決めています。子供は日々成長しています。「ママ、遊ぼう!」と誘ってくれるのは、今日で最後かもしれないのです。夫が寝ているソファの前に息子が広げていたのは手作りの「すごろく」でした。コマは5つ。折り紙で作っています。けっこう、上手だぞ。


「ママ、どれがいい? カエルとコブラとセミと鬼と・・・キツネ」
最後の一つが聞こえなかったので、
「ママは、カエルかな」
夫が選んだのは鬼、息子はコブラを選びました。
サイコロを振ります。一旦進んでも、また、サイコロを振って進むとスタートに戻ってしまいます。
「これ、スタートに戻るが多くない?」と夫。
息子は受けを狙ったのでしょうか?
何度かスタートに戻ってしまった私ですが、途中、「ゴールに行く」にコマを進めることができ、最初にゴール。息子が2位、最後は夫でした。

5つのコマをよくよく見ました。カエル、コブラ、セミ、鬼。良く出来ています。それぞれに顔を描いています。
「これは?」
「悲しいキツネ」

右下が「悲しいキツネ」。泣いています
息子が見せてくれたキツネは確かに悲しそう。ああ、こういうのって愛おしい。息子と過ごすこういう時間が私にとっては宝物。明日も「ママ、遊ぼう!」と誘ってくれますように。

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