中2の息子が、今学期の成績で数学「1」を持ち帰ってきました。前年度の国語「1」に続いて、今度は数学。今日はさすがに夫から息子に雷が落ちました。
前学期の保護者会で、学校から「中3の1学期で成績が1がついた場合、退学していただきます」とはっきり言い渡されています。現3年生のお母さんたちからも、実際に何人かは成績「1」がついて学校を去っていった話を聞き、息子には厳重注意をしていました。息子も「先輩が、数学とか国語とかじゃなくって、保健体育『1』で退学させられたようだ」と聞いてきたにもかかわらず、数学で1とは…。
実は美術の先生からも「今学期は1をつける」と息子に言い渡されており、慌てて学校に問い合わせをしたところ、先生から「提出物が出ていず、授業態度も悪い」との返信が来たばかり。美術「1」を覚悟していたら、美術はかろうじて「2」で、想像もしなかった数学が「1」で、仰天しました。
夫からは息子に「この学校から放り出されたら、行くところはないぞ。もうゲームもなし。部活も辞めろ!」と言い渡されました。息子は日本の中高一貫高で、英語で授業を教える学校に通っています。ですので、ここを放り出されたら、もう行くところはないのです。英語で授業を教える学校は少なく、ほとんどが息子の学校よりレベルが高い学校です。息子は今回数学で1ですので、インターナショナルスクールにも転校できません。
息子はとにかく、勉強嫌い。でも、英検1級をこの春全く勉強せずに合格しましたので、頭は悪くないと思うのですが、本当に勉強をしない。一方で、息子はそれ以外は全く手がかからないのです。朝は目覚まし時計で目を覚まし、「行ってきます」と定刻に家を出て、学校も遅れずに毎日きちんと通い、バスケットボール部の活動も週3回欠かさず参加し、友達とも仲良くし、お弁当も残さず食べて「美味しかったよ、ありがとう」と私に言い、親に文句も言わず、反抗もしない。
お腹がすけば、自分でスクランブルエッグ(これが本当に美味しい)を丁寧に作りパンを焼いて載せて食べたり、うどんをゆでて食べたり…。私が朝、少し起きるのが遅ければさっさと朝ご飯を自分で準備して食べてしまう。甘い物が食べたければ、お菓子を焼く。習い事のヴァイオリンも英語塾も水泳教室も淡々と通います。「行きたくない」と言うこともありません。でも、何せ勉強が嫌いなんです。
大学に行きなさいなんて、そんな野暮なことは言いません。スポーツでも料理でも何でもいい。自分が好きな道に歩んでほしい。でも、最低限の勉強をしないで、この段階で学校を放り出されたら、大学に行かない道も難しくなります。
そんな息子が、今学期の美術の作品を持ち帰ってきました。これも親に見せることもなく、通学バッグの中から取り出し、無造作にテーブルの上に載せてあったのを、私が手に取ってみたのです。
紙粘土で作った白い靴でした。題名は「おちつくくつ」。漢字を調べて書くこともしませんので、私が漢字変換します。「落ち着く靴」です。でも、「靴に込めた思いと工夫」が、何とも言えずいい。
「複雑さから脱出するためのくつ」
大人のアーティストが付けるような、詩的なタイトルです。中2にして、こういうタイトルを美術作品に付けることが出来る息子。今、息子の中で何かが、ちぐはぐなんだと思います。でも、本人も、そして私も夫も、それが何か分からない。
そして、慌てて数学の塾を探すという浅薄な対応しか出来ない私。もうゲームも部活もなしだーと叱り飛ばすしか出来ない夫。息子にとって脱出したい「複雑さ」とはいったい何なのでしょうか。
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