2024年3月18日月曜日

娘の振袖を注文

  昨日、来年1月の成人式に向けて、娘の振袖を注文しました。身長183㌢の娘は従来の反物では足りない部分が多く、いろいろ付け足すうちに結構な金額になってしまいました。が、一生に一度の成人式の晴れ着です。奮発しました。

 ここに至るまで長いストーリーがあります。まずは、私の振袖の話から。私が成人式のときに着た着物を、いずれ孫の成人式に着せようと私の母は毎年、丁寧に虫干しをしてきました。ところが、娘の身長はどんどん伸び、13歳で170㌢近くに。当時、母はそろそろ背も止まるだろうと期待していましたが、私はこのまま成人式まで待つと身長160㌢の私に合わせて作った振袖を着られないかもしれないーと考えました。

 そこで、関西のほうで行われる、子どもの数え13歳を祝う「十三参り」として、娘に私の振袖を着せることを検討し始めました。情報を仕入れ、娘の背の伸び方を観察しつつ、十三参りを決断したのは、娘が14歳のとき。そのとき娘は170㌢を超えていました。母に事情を説明し、札幌の実家から着物一式を送ってもらいました。

 家族で神社にお参りをして記念写真を撮影するために着付けをしてもらうと、帯の下の「おはしょり」が何とか2センチ出るほどでした。着付けの担当の方から「ギリギリでしたね」と言われたことを今でも思い出します。裄(ゆき)もすでに短く、「ああ、十三参りで着せて良かった」と胸を撫でおろしたのでした。

 そして、来年1月に控えた成人式。十三参りで着せた私の振袖は今着せると「対丈」というおはしょりがない着方になります。普段に着るのでしたら対丈もいいでしょうが、やはり成人式では写真も撮りますので、やはりおはしょりがある正式な着方のほうが良いように思いました。

 まずはレンタルを考えました。ところが、着物のレンタルの店に聞いてみると、身長が高すぎるために、「お嬢さんのために新たにお着物を仕立てる形になります。購入するほどの金額となりますが、よろしいでしょうか?」とのこと。それはさすがにもったいないので、購入することに。

 昨年夏、浴衣を購入したときは、最初「お嬢さんの浴衣を作るには反物が2反いります」と言われましたが、「そんな勿体ないことはできません」と言い、おはしょりで折り込む部分を切り、15㌢ほどの別布を付け足す形で、仕立ててもらいました。その経験を活かし、今回も折り込む部分で切り、布を足して、何とか一反で仕立ててもらうことにしました。

 ところが、です。娘の足が長いことから、柄が下のほうで華やかになり、帯の下は無地の部分が目立って、なんともアンバランスな模様になってしまう結果に。結局、その反物に前とお尻の下部分に絵を付け足すという大がかりなことになってしまいました。

 でも、娘がその赤い着物を合わせてみると、それは可愛かった。いろいろ大変でしたが、仕立ててもらった着物を娘に着せる日が楽しみです。

娘が選んだ着物


 

 

 

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