2022年6月22日水曜日

無心になれるひととき

  昨日、4人分のお弁当を作りました。小5の息子の遠足でした。息子は公立小に通っていますので、普段は給食。ですので、年に数回のお弁当の日は私にとっても楽しみな日なのです。

 息子におかずのリクエストを聞くと、「粉チキン」。日清の「から揚げ粉」をまぶした鶏肉の唐揚げです。醤油とおろししょうが、砂糖、みりん、お酒に1日漬けこんで片栗粉をまぶしてつくる私の唐揚げよりも、息子はこの粉チキンが好きなのです。少し残念でしたが、リクエストに応えました。

 昨日は夫が出勤。私は大学。夏休みに入った娘は午後にお友達と遊びに行くという、家族がバラバラのスケジュールでした。ですので、4人分のお弁当を作りました。おにぎりが好き、白米が好き、酢の物が苦手、トマトが苦手、卵焼きが苦手とそれぞれの好みがありますので、好みに合わせて作りました。幸せを感じるひとときでした。

4人分の2段弁当

 前日も午後6時から9時までキッチンに立っていました。夫の好きなピクルスや、母親に差し入れするナスの料理や、子どもたちの大好きな鶏そぼろなど、作り置きのおかずをせっせとつくりました。無心になれた3時間でした。やっぱり料理をしているときが一番、何もかも忘れられます。

夫が好きなピクルスと母が好きな米ナスの料理

 皆さんは何をしているときに、心配や悩みを忘れることが出来ますか? 

2022年6月19日日曜日

心を休ませに

  金曜日はずいぶん気持ちが落ち込みましたので、夜、荷物を車に積み込んで軽井沢に来ました。夫と子どもたちも一緒です。昨日の土曜日はお天気も良く、鳥のさえずりや蝉の鳴き声を聞き、美味しいご飯を食べて、少し気持ちが休まりました。

 何度かこのブログにも書きましたが、この軽井沢の家は娘が幼稚園に入園したときに買いました。東京の家は賃貸でしたが、ローンを組んで買ったのです。当時はがんが再々発した後で私の体調も悪く、また、双子の一人を死産したことを受け止めることが出来ない状態でしたので、心を休ませる場所が必要でした。

 昨日はいつものように「TSURUYA」という大型スーパーに買い物に行き、夫と子どもたちは大きなステーキを買いました。私はホタテとホッケです。とうもろこしや完熟トマトも買いました。軽井沢の家ではバーベキューをするのが慣例で、それが私たちにとって楽しみなのです。

軽井沢の家のデッキでランチ

 夕方からは、私は先週の講義の復習と宿題に取り組みました。子どもと夫はパソコンで映画を観ています。子どもたちは日々成長し、高3の娘も進路によっては手元を離れるかもしれない。息子は小5ですでに、親との関わりをそれほど必要としなくなっている。

 こんな大切なときなのに、私は何で今頃、学び足しをしているのだろう? 年齢が年齢ですので、将来の就職につながるわけでもないのに、今さらこんなオバサンが社会で役立つわけでもないのに、家族との時間を犠牲にしてまで私自身を全否定される場で、もがき生き残ろうとする意味はあるのだろうか。

 いったい、私は何をしているのだろう? そんなことを考えた日でした。

 

2022年6月18日土曜日

惨敗

  昨日、大学院の研究室のゼミで、初めてプレゼンテーションをしました。参加者は指導教員と私を含めて、9人。私の修士論文の発表でしたが、メッタ刺しでした。

 昨日のゼミをひと言で表現すると何になるだろう?と考えを巡らせて、思いついたこの言葉。嫌な言葉なので、生まれてこの方一度も使ったことがありませんが、この言葉以外適切な表現は見当たりません。

 私は博士課程1年目ですが、「これは修士でクリアすべきこと」とこの春博士号を取ったばかりの研究者が、ばっさりと切り捨て。指導教員は「かなり、ビハインド(遅れている)ね」とにっこり。「皆の貴重な時間を使うのだから、しっかりとした内容のものを発表してください」と言われていましたので、がっかりしたのでしょう。

 指導教員には入学後すぐから無視されています。辛いので、先日、同じ大学院を私より1年前に修了し、国立大大学院の博士課程に入学した先輩にズームで相談しましたが、どこでも似たような様子らしい。その先輩は「私も、何度も辞めてやる!と思ったけど、持ち直して、今は頑張ろうと思えるようになった」と言っていました。「ゼミではズタズタにされる。でもそれが勉強になる」とも。

 大学院が懐かしい。ここでも悩みましたが、今振り返ると先生たちは指導してくれたし、分からないことがあれば教えてくれた。頑張れば何とかなる悩みだったなぁと思います。

 孤独で辛いけど、一人で力を付ける努力を粛々としていくしかないー。それが出来ない人間は静かに去るべきなのでしょう。とえあえず、頑張ります。

2022年6月15日水曜日

コッペパン

  近所にコッペパンのお店ができました。コッペパンは私が子どものころは給食の脇役だったのに、最近、息子の学校では「揚げコッペパン」が子どもたちの人気NO.1になるなど、時折主役になるほどの人気。開店を待ちわびていた子どもたちをオープンの日に連れて行きました。

 この店舗には長く続いていたデリの店が入っており、コロナ禍閉店してしまって、とても残念に思っていたところでした。この店の並びにあった駄菓子屋さんも同じくコロナの影響で閉店。地元の人間にとっては、この1,2年はとても寂しいニュースが続いたのです。ですので、このコッペパン屋さんの開店は、久しぶりの明るい話題でした。

 子どもたちは開店のずっと前から、店の前に置いてあったチラシを持ってきて、それを眺めてはどれを食べようか迷っていました。当日、息子が注文したのは「カスタードフルーツ」、娘は迷いに迷って「やっぱり、きなこのあげこっぺ」、私は「マスカルポーネハニー」。いずれも200円~300円ぐらいで、親が連れていかなくても、お小遣いで買えそうな値段であることも嬉しい。

 これらを公園で食べました。自転車で公園に行く間に、マスカルポーネチーズは少し溶けてしまったけど、とっても美味しかったです。



2022年6月6日月曜日

お話し会

  先月から立て続けに、「私たちの会でお話をしてくれませんか?」という依頼あり、先月はズームで、そして昨日は鎌倉のアートギャラリーでお話をしてきました。いずれも7,8人の少人数で、アットホームな雰囲気でお話をすることができました。

 先月は、がんを患うお母さんたちの会でした。主宰者のがんのママさんが8年前に始められた会で、この会に参加する若いがんママから、紹介をされました。主宰者の方は50代。私と同様、がん治療に加えて、お子さんを死産されたご経験もあり、ズームでのやり取りだけで、意気投合したのでした。

 その方から、「お話をしてください!」と頼まれ、先月ズームでお話をしました。主に私の治療・出産体験、そして社会復帰に至るまでの話です。参加者は若くしてがんを患い、そして子育て真っ最中の方々でした。皆さん、悩みや不安を抱えつつ、頑張っていらっしゃいました。そして、その悩みは切実でした。涙を流しながら話をしつつも、でも、皆さん子どもがいることで頑張れるーと最後は笑顔を浮かべて仰っていたのが、とても印象的でした。

 昨日は、鎌倉で一般の方が対象でした。あるご縁で知り合った編集者の女性が運営しているアート・ギャラリーで、「おとなの学び舎」という企画をされています。その一環で、私に依頼してくださったのです。

 その編集者の方が私に質問をしてくださり、また、参加者から質問をいただいたりしながら2時間話しました。

 その中にはお父さんをがんで亡くされ、その治療過程に納得がいかず、悩んでいる若い女性もいました。また、私と同い年だという女性は、がんが転移しており、「今日は、来て良かった。私も頑張ろう!と思えました」と仰ってくださいました。

 私と同世代の女性は、いくつかの大きな手術をし体調が思うようにならない中、感じてきたことをお話ししてくださいました。そして、私の話に共感したと言い、とても晴れやかな顔で帰られました。

 皆さん、悩みや苦しみ、体調不良を抱えながら、それでも前を向いて生きています。あるご縁がきっかけで、このようにいろいろな方と出会い、お話をすることができて、本当にありがたかったです。

鎌倉のギャラリーのドアに飾られた、お話し会の案内

2022年6月5日日曜日

梅仕事 2022

  今年も「梅仕事」が始まりました。まずは、青梅で梅酒づくり。息子がヘタを取ってくれました。梅酒はソーダで割って飲むととても美味しいのです。出来上がる夏が楽しみです。

梅のヘタを取る息子


2022年6月4日土曜日

日常のひとコマ

  先週日曜日にブログを更新し、あれを書こう、これを書こうと考えているうちに、あっという間に一週間が経ってしまいました。

 マイヤー家はインターナショナルスクールに通う高2の娘と、公立小5年の息子と、札幌から3年前に我が家の近くのマンションに引っ越してきた84歳の母と、米国人の夫と、大学院生の私という5人家族ですので、ブログの話題には事欠きません。でも、子どもたちの”緊急事態”に対応し、お弁当を作り、夕食を作り、習い事の送迎をし、差し入れがてら母の様子を見に行き、塾代や税金の振込をし、食材と日用品の買い物をし、息子の受験勉強の”監視”をしているうちに、あっという間に一日・一週間が経ってしまいます。

 私の研究・仕事は子どもたちが学校に行っている間と寝ている間・習い事に行っている間にします。子育て最優先ですので、若いころのように全力投球は出来ません。限られた時間で、出来ることをするーと決めていますので、綱渡りのような日々だったりもします。ですので、一番書きたいはずのブログが後回しになってしまうのです。

 などと、ブログをなかなか更新できない言い訳をしてしまいました。言い訳をしても仕方ありませんので、文章の構成(一応、いつも考えます)を考えずに、気軽に書けることから書くことにしました。

 忙しい一週間が終わったので、今朝は夫と我が家の小さなデッキでコーヒーを飲みました。東京の夏は蒸し暑く、蚊もいるので、梅雨の後はデッキには出られません。4月から6月までがデッキで過ごす一番良い季節で、この期間、夕食はよくデッキで取ります。

週末の朝、デッキでコーヒーを飲む夫

 のんびりコーヒーを飲んでいると、後ろの家のママさんの子どもを叱る声が聞こえました。このママさんには3人の小学生以下の子どもがいて、毎朝のように子どもたちと怒鳴り合いの喧嘩をしています。ママさんは働いているらしく、いつも子どもを急かします。子どもも大声を張り上げたり、泣いてすねてみたり、抵抗しています。

 横の家のママさんには息子と同級生の女の子と、その2つ下の男の子がいます。このママさんも働いていて、いつも、大声で子どもを叱っています。どこの家も、子育て中は一緒だなぁと思って聞いています。旦那さんの声は全く聞こえませんので、穏やかな旦那さんたちなのでしょう。我が家は逆で、夫の”キレる”声のほうが、お隣に響いているかもしれません。まぁ、キレても一瞬ですので子どもたちは慣れていて、ママの静かな不機嫌が長引くほうが嫌なようです。苦笑。

 さて、後ろのママさんの叱り声を聞きながら、ふと我が家の窓を見ると、何と、柱にガムがくっついているのを発見しました。息子の仕業でしょう。思わず、夫と顔を見合わせて、笑ってしまいました。子どものこういういたずらは、面白いものです。そういえば、軽井沢の家の和室の障子もあちこちに穴が開いています。楽しいのでそのままにしてあり、子どもが成長したら障子の張替えをする予定。

 柱についたガムも、何だか愛おしい。わざわざスマホを取りに行って写真を写しましたが、窓越しでしたのでピントが合いませんでした。残念。

柱についたガム