2021年8月16日月曜日

娘が奢ってくれた!

  人生に悪戦苦闘している私を見て育った娘のモットーは”楽に生きる”ー。6月初旬に始まった夏休みを、もっぱら部屋にこもってアニメを見たり、昼寝をしたりして過ごしています。

 2ヶ月半もある夏休みです。母親の私としては、もう少し若者らしく活動的な生活を送ってほしい。たとえばスポーツに打ち込むとか、得意の絵を描くとか、友達と海に行くとかー。本を読んだっていい。

 ですが、娘曰く「原宿や渋谷に行って危ないことをするわけでもないし、親に隠れて友達とパーティをしてお酒を飲むわけでもない。ただ、部屋にこもって大好きな昼寝をしてアニメを見ているだけ。親にとって最も心配いらない子どもだと思うけど?」まぁ、そう言われてみればそうですが…。

 そんな部屋にこもりがちな娘も1つだけ、社会とつながる活動をしています。人生で初めてのアルバイトです。”楽に生きる”がモットーの人間には、不思議なことに、それに見合った仕事が降ってくるものなのですね。娘が見つけたのは、オンライン会議システム「ズーム」を使った家庭教師です。教えているのは英語と算数。それも、同じ学校に通う小4の男の子にです。

 我が息子も小4ですので、娘にとって扱いは慣れたもの。英語は母語ですし、教える算数は簡単な計算のみ。慣れない仕事を覚えるという苦労もなく、職場の人との関係に悩むこともなく、ただ、朝起きてパソコンを開いて、”ハーイ! ハウ アー ユー?”とにっこり微笑んで、簡単な算数を教えて時給1500円。近所のパン屋さんやスターバックスの時給よりも高いアルバイト代をもらうのです。

 16歳にして、お金を稼ぐことは意外に簡単と実感することは良いことなのかーと親として複雑な思いもしますが、まぁ、親の目が届くところで家庭教師をするのですから、良しとするべきでしょう。

 さて、先日久しぶりに娘と一緒に買い物に出掛けました。息子の水泳教室は車で20分ほどの二子玉川という街にありますので、息子が泳いでいる間は私は百貨店で買い物をしたり書店で本を選んだりして過ごします。時折、娘を誘うのですが、あまり買い物に興味のない娘は一緒に行ってくれません。が、先日は気が向いたのか、誘うと「行く!」と明るい声で応えてくれました。

 息子をプールまで送った後二人でユニクロやGAPをのぞいていると、娘が突然「アルバイト代が入ったから、今日はママにパフェをご馳走してあげる」と言ってくれました。思いがけないことでびっくりしましたが、素直に嬉しかった。

 「この前二子玉川に来たとき、そこのパフェ食べたいなと思っていたの」と娘。そこは特大フルーツパフェが人気の店だと言います。行ってみると、桃やイチゴのパフェは2000円以上もします。「ママの好きなものをオーダーして!」と言いますが、さすがに2000円もするパフェは気が引けましたので、リーズナブルな価格のバナナチョコレートパフェをオーダーしました。それでも980円します。量が多いので二人でシェアすることにし、マンゴー味の紅茶を一緒にオーダーしました。

娘がご馳走してくれたバナナチョコレードパフェ

 「この生クリームとバナナの組み合わせ抜群!」「チョコアイス、うまい!」と言い合いながら、娘と食べるパフェは本当に美味しかった。ティーンエイジャーの娘にはいろいろ注文がありますが、このような幸せな時間をプレゼントしてくれたことに感謝。 


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