2019年3月1日金曜日

本が出来た!

 本が出来ました。12年かけてまとめた本です。タイトルは「がんと生き、母になる 死産を受け止めて」。自分が伝えたいことを本にして、読者の方のお手元に責任を持って届けようと立ち上げた「ひとり出版社」もゆっくりとした歩みではありますが、動き出しました。

 父の命日3月24日(今年は7回忌です)を初版の発行日にしたこの本は順調に印刷が進み、3月1日の今日、搬入となりました。

 書店への取次を代行してくれる会社を通じて、1カ月ほど前、全国1600店の書店に本の内容を書いたチラシをファクスしました。数日後、図書館に本を納める会社の仕入れ担当者の方から、電話をいただきました。

「300冊注文します。この本はがんを患う若い女性の方々の励みになる本だと思います。追加注文をする可能性があります。在庫はありますか?」

 多くの人に読んでいただくため、ぜひ置いてほしいと願った図書館。そこに納入する会社から電話をいただき、飛び上がらんばかりに喜びました。

 今日、その担当者の方に届いたばかりの本を1冊、ご挨拶かたがた届けました。そして、夫と娘、まだ小1の息子にもプレゼントしました。
「読めないけど、ありがとう」と夫。そして、本をパラパラとめくり、天国の息子の母子手帳の写真と、空っぽのベビーベッドの写真を見て、涙をこぼしました。

 娘も「ママ、ありがとう」とハグをしてくれました。夫と私のやり取りを聞いていた息子は「おねぇねぇは読めるよね」と聞きます。インターナショナルスクールに通う娘は「読めないよ。漢字あり過ぎだもん。でも、ママ、机に大切に飾っておくね」と自分の部屋に持っていきました。この本は娘のために書いた本です。肝心の娘が読めないなんて、、、。でも、人生はこんなものなのでしょう。大切なのは、娘に残すために、書き切り、本という形にしたということ。娘が大人になり、読みたいと思ったときは、辞書を引き引き、読んでくれると期待しましょう。

 私は息子に言います。「ママが一生懸命書いたのに、家族が誰も読めなくて残念だなあ」。「ダディもおねぇねぇも読めないのは寂しいから、この本を読めるように日本語を頑張ってね」とプレッシャーをかけます。「うん!」 まだ、プレッシャーが重荷にならない息子は、嬉しそうに本を自分の部屋に持っていきました。

 父の遺影には本が届いてすぐ報告し、本を父の前に置きました。私の健康を何よりも心配する母には、春休みに帰省したときにさりげなく伝えようと考えています。

  アマゾンや楽天などネット書店でも注文を受け付け始めました。このブログを読んでくださっている方。ご興味があれば、ぜひ、読んでみてください。
 
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