昨日は午前中は論文書きをし(遅々として進まない)、午後は息子の学校の保護者会活動でした。私は部活動支援委員会のメンバーで監査委員をしています。まずはその打ち合わせが午後1時から、活動全体の会議が午後2時から、部活動支援委員会の会議が午後4時からで、併せて3つの打ち合わせ・会議が続きました。
いつも感心するのは、お母さんたちの優秀さです。司会進行の委員長の説明は流ちょうで的確、それぞれの委員会の代表の発表はいずれもなるほど…とうなるものばかり。
研究所に勤務している人が「サイエンス・キャンプ」を1泊2日で企画し、子どもたちが探求活動をした発表があったのですが、そのプログラムの充実していること。
全校生徒からデザインを募集し、その絵柄をプリントしたトートバッグ、タオル、体操着入れ、クリアファイルなどを制作、文化祭で販売し収益を上げて、それをまた、生徒の活動支援に還元するのという企画力もすごい。
文化祭でのそれらのグッズや食べ物のPRはデザインの得意な人(そういう仕事をしているのでしょうか)が受け持っていました。デザイン会社に頼んだように、可愛い。
会計担当はそれらの販売にPayPayを導入し、支払いの仕組みを簡便化していました。
私は39歳で娘を出産し、その7年後に息子を出産したので、有り難いことにこのようなPTA活動に長く参加させてもらっています。自分の中でのPTA活動の変遷を振り返ると、お母さんたちのレベルはどんどん上がっています。
そう思うのは、おそらく、私はPTA活動を通じて常に若いお母さんたちと付き合ってきているので、彼女たちの世代が無理なく出来ていることが、私たちの世代には難しく、また、私が彼女たちの世代のときは、そもそもそようなものはなかったーという世代間ギャップをひしひしと感じるからだと思います。
私も研究室で若い人と一緒に研究していて、自分の年齢を日々感じますが、それでも、エクセルもパワーポイントも使いこなせます。絵本読み聞かせグループで活動し、がんのママたちのボランティア活動にも参加していますので、常々アンテナを張り巡らせているつもりです。そうやって、時代についていく努力をしてさえも、あの、若いお母さんたちの能力の高さには圧倒されます。
会議が終わって、電車に一人乗り、ふぅっとため息。帰りはスーパーに寄りました。何か美味しいものを食べようと鮮魚コーナーに行くと、なんと、珍しくボタン海老が売っています。ボタン海老は高級品ですが、翌日の消費期限で30%オフに。迷わず、2パック購入しました。母の所に持っていくためです。ついでに、「漬けマグロ」も購入。スーパーの帰りは酒屋さんに寄り、スパークリングワインの小瓶を1本買いました。
新鮮なボタン海老4尾をどうやって食べようか迷いましたが、やはり、フライにすることにしました。夫と息子は午後から軽井沢の家に行っていますので、私一人の食事ですが、やはり食事作りは丁寧にしたい。
夫にフェイスタイムで電話をすると、息子が夕ご飯を作っている最中でした。キッチンで調理する息子に電話を替わってもらうと、骨付きの鶏もも肉を皮ごとジュージューと焼き、野菜たっぷりのスープを煮込んでいる最中でした。携帯の画面にうつる調理中の料理は、それは美味しそう。
「美味しそうだねぇ」の後は、保護者会の委員会でお母さんたちから仕入れた情報を息子に伝えます。「今日、3年生のママさんたちと話をしたんだけど、中3の1学期で”1”を取ると、退学を促されるらしいよ。中高一貫校だけど、高校に進学できないんだって。今の中3の生徒に数人いたらしいよ。もう、1はやめてね。新しい学校を探すのはすごく難しいよ」
息子が「分かったよ。ダディに替わるね」と電話を夫に戻してしまいました。あーあ、こういうことを言わずに、「あらっ、美味しそう。ママも食べたいわぁ。今度作ってね!」と言っておけばいいものを…と落ち込みつつ、でも、息子は国語で1を取った”前科一犯”です。ここで苦言を呈しておかなければ…です。
電話を切った後、柔らかなボタン海老に小麦粉、卵、パン粉をまぶして、さっと揚げます。冷蔵庫に残り物としてあった、ホタテのひも(夫は貝柱だけ食べるのでよけてあります)を切って、同じく残り物のニラと一緒に炒めました。漬けマグロも小鉢に入れました。揚げたてのボタン海老のフライは、柔らかくジューシーでとっても美味しかった。炒め物も漬けマグロもなかなかの味です。
食後に自転車で母のところにボタン海老を持っていきました。母は「ボタン海老なんて、最近食べたことない。嬉しい」と大喜び。相撲のこと、母の友達のことなど話は弾み、いつものようにお薄を点ててもらい、和菓子と一緒に美味しくいただきました。
昨日も忙しい一日でしたが、良い一日でした。
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ひとりご飯も丁寧に |