先週、息子の塾の保護者会が開かれました。中学受験に対応する進学塾の新年度は2月にスタートしますので、「新5年生」となった息子の塾の新年度初の保護者会です。
保護者会は3日間に分かれて開かれます。私が参加したのは初日でした。CDブロックと指定された子どもの親です。そして別の日にBブロックとAブロックです。その分け方の基準は、名前の五十音順ではありません。”子どもの成績順”なのです。
子どもの成績順で分けられた塾の保護者会案内 |
我が息子がいるのはD。そう、塾の中でも最も成績の悪い子どもたちが一括りにされたブロックです。昨日、このDブロックにいる子どもたちの親と、下から2番目のCブロックにいる子どもの親たちが集まりました。
会場は、息子の塾がある、東京の中でも”塾の激戦区”と呼ばれる駅近くではなく、その最寄り駅から4駅も離れたひっそりとした駅にありました。AブロックとBブロックの会場は塾から徒歩で行かれる場所です。子どもの成績で、これほどの差がつきます。
駅の改札口を出て、会場に向かう道で、幾人かのそれらしいお母さんを見掛けました。足早に会場の方に向かっています。 もちろん、皆さん1人です。4年生の保護者会では、お友達のお母さんとおしゃべりをしながら歩く人もいましたが、もう、そんな光景はありません。クラス分けされた受験生の親は孤独なのです。
でも、正直に言いましょう。その後ろ姿を見て、親近感がわきました。癒されました。「あのお母さんも不安いっぱいに違いない」と一種の連帯感を持てたからです。皆、「うちの子ども、どうやって勉強させたらいいのだろう」「この塾のままでいいのだろうか」「このままの成績だと入れる学校がない」「中学校受験をさせようとした私の判断が間違っている?」など心が揺らいでいるに違いありません。
「今は成績が悪いけど、大丈夫。うちの子どもはこの1年でぐんと成績を上げられる」などと強気でいられる親がいるとは思えません。いるなら、そのポジティブ・シンキングの方法を習いたいほど、私は途方に暮れています。
さて、会場に着きました。たまたま座った席の近くに何と、息子と同じ幼稚園だった男子のお母さんがいました。そのお母さんは嬉しそうに座っていた席を立ちあがり、私の横に座ってくれました。
「今日、いるとは思わなかった」
「一緒で心強いわぁ」
そんな言葉を交わしながら、近況を報告し合いました。そのお母さんとは他のお母さんも一緒に2月にランチをしました。お姉ちゃんが立派な学校に合格し、ひと息ついたときでした。2歳年下の息子にはあまり手を掛けることが出来ずにいたと言っていました。
私も、ダイニングテーブルで勉強する息子の横に座って付き合いました(私が見ていないとサボる)が、論文書きに集中しなければならないときは「これを勉強してね」と指示するだけでした。十分に手を掛けたとは言えません。
塾の先生たちが科目別の対策について説明してくれました。しっかりメモしました。こんなこととてもじゃないけど、全部は出来ないなぁと思いながら聞いていました。あーあ、これから2年間長いです。息子にとっても、私にとっても。
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