2022年2月12日土曜日

パトロール

  今週は、息子と一緒に登校しました。PTAのパトロールです。黄色い旗を持って、子どもたちが通学路をきちんと歩いているか、通学路に危険な場所はないかーを確認するのが仕事です。

 息子とおしゃべりをしながら歩くので、とても幸せな気持ちに浸っていました。ところが、普通の時間に家を出たのに通学路には誰もいない。あれっ?

「今日、子どもたち、全然歩いていないね」

「そうだね。時間遅い?」と息子。

「8時過ぎだから、普通の時間。変だね。あっ、そうか。学級閉鎖が多いからだね」

 そうです。先週、今週と校内に新型コロナウイルスに感染した子どもたちの数について学校からメールで報告があり、それに伴い次々と学級閉鎖となっていたのです。多いときには教職員を含めて15人以上の日もありました。

 それでも、学級閉鎖だけにして、オンライン授業などを組み入れながら、休校にしないでいてくれるところがありがたい。さすが、公立小学校です。校内で行われる課外活動、PTA主催の講演会、校庭を貸し出し行われているスポーツ活動などを次々と中止し、感染防止対策を万全にし、授業を続けてくれています。

 感染を心配する子どもたちは在宅でオンライン授業を受ける選択肢もあり、息子のクラスでは10人以上がオンラインにしているそう。先生方もお休みが増えており、隣のクラスと合同で授業をしたり、など知恵を絞っているようです。日々、臨機応変な対応を迫られる学校の先生は本当に大変だなぁと頭が下がります。

 娘の通うインタナショナルスールは1人の感染者が出ただけで休校。「大雪の予想」だけでも休校。「休校にする理由探しをしているのでは」と苦笑してしまうほどなので、息子の学校へのありがたみが増します。

 さて、ほとんど見かけなかった生徒ですが、学校が近くなると徐々に増えてきました。ところが、前方から近所に住む2年生の女の子が通学路を戻ってきました。両手に荷物を持っています。

「あら、●●ちゃん、どうしたの?」

「今日、学級閉鎖だっていうこと忘れちゃってたの」

「いいなぁ」

 ポツリとつぶやいた息子。そして、天を仰いで言いました。

「神様 Give Me 学級閉鎖」

 さすが、ハーフ。日本語と英語を混ぜて、テンポの良いフレーズを紡ぎ出しました。思わず、吹き出してしまいました。

 そうこうするうちに、学校が近くなりました。たくさんの生徒が通学路に集まり、校門に向かって歩いています。校門の前には校長先生が立っていて、生徒たちに「おはようございます」と声がけし、私にも「ありがとうございます」とあいさつしてくれました。

 校門の前に立って、急ぎ足で校内に入る息子の後ろ姿を見送りました。

「学級閉鎖になれば良いね」とは言えませんが、「今日も給食が美味しいと良いね」と心の中で息子に話しかけ、息子が楽しい一日を送れるよう願ったのでした。


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