2021年10月24日日曜日

結婚20周年を祝う

  先日、結婚20周年を夫と祝いました。夫から真っ赤なバラ17本と白いバラ3本の花束をもらいました。「子ども3人に恵まれ、幸せな20年間だった。ありがとう」とメッセージが添えられていました。白いバラの意味は子ども3人。この世に2人、あの世に1人です。夫の優しさが胸にしみました。

 この日は平日でしたので子どもたちは学校。ですので久しぶりに2人で外食しました。記念日にいつも行く横浜・みなとみらいのイタリアンレストランがちょうどお休みだったため、一度行ってみたかった六本木ヒルズのフレンチレストラン「ラトリエ ドウ  ジョエル・ロブション」へ。評判に違わず、どのお料理も本当に美味しかった。 

前菜はアジの料理。とにかく芸術的

夫がオーダーした前菜のホタテ

主菜は豚肉にしました

ブドウのデザート

 アメリカの大学で出会い、遠距離で付き合っていた夫とハワイで結婚式を挙げ、その2ヶ月後に夫が東京に来る形で生活を始めました。結婚後まもなく私は体調を崩し、結婚1年半後には血液がんを宣告されました。治療後に双子を妊娠し、1人を死産。がんの再発、再々発、2つの自己免疫疾患の治療、心臓の手術、耳下腺腫瘍の手術、両手の手術…。その他、抗がん剤治療副作用による皮膚病などマイナーな疾患を含めて、夫にとってもジェットコースターに乗ったような結婚生活だったと思います。

 結婚してすぐ健康を害してしまい、夫に申し訳ないという気持ちが一杯でした。本来ならバリバリと働きたくさん稼ぐはずだった私が働けなくなり、異国の地で暮らして間もない夫も不安だったと思います。大家族に育ち子どもを望んでいた夫に「子どもだけはつくってあげたい」と願いました。双子の1人を死産した後は闘病生活が長引きました。それでもあきらめず、10年前に息子を授かったときは、妻として母としての責任を果たすことが出来たと安堵しました。その後は体調も徐々に回復し、今は穏やかな日々を過ごしています。

 食事の後、久しぶりに銀座へ行きました。夫が記念に指輪を買ってくれました。指輪を選んだ時間の楽しかったこと。結婚20周年という特別な日をとても大切に考え、私を喜ばせようと素敵なプレゼントをしてくれた夫。改めて、”いいヤツだなぁ”と思いました。

銀座にあるカルティエの店。ここで指輪を買ってくれました

 さて、帰宅後、留守番をしていた子どもたちがバラの花束を見てこう夫に聞きました。「何で白い花3本なの?お花屋さんで、赤いバラが足りなかったの?」

「違うよ、子ども3人という意味だよ」「そうなんだぁ」と納得の子どもたち。家族で大笑いとなりました。「結婚20年おめでとう!」と子どもたちに祝ってもらいながら、「今度は30周年だね、それまでお互いに健康でいようね」と夫と誓い合ったのでした。

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