2021年7月12日月曜日

息子と二人の週末

 先週末から、娘と親友のレイちゃん、そして夫が軽井沢の家に行っています。息子は月末まで学校がありますので、私が東京に残りました。夫と娘たちは早速、デッキでバーベキューをしたり、山登りをしたり、楽しんでいるよう。小4の息子は週末、塾の勉強に追われ、私もずっと付き合いました。可哀想でしたが、仕方ありません。

 携帯電話に付いているビデオ通話アプリ「フェイスタイム」で娘や夫と話すと、我が家は夫・娘、そして私・息子と気質がきっぱりと分かれていることを実感します。ひと言で言うと、週末を避暑地でのんびりと過ごす夫・娘はアメリカ人、暑い東京で課題に立ち向かう私・息子は日本人です。気質はひとくくりには出来ませんが、皆さん、何となくイメージをつかんでくれますでしょうか?

 夫は自分の好きな仕事をして十分なお金を稼ぎ、毎日自分が決めた時間しか働きません。足るを知る性格で、目標や夢に向かって無駄に努力をすることはせず、時間に追われることもありません。娘も受験のストレスなく小・中・高一貫校で勉強し、恐らく、このまま”入れる大学”を選び進学し、そういう自分に満足して生きるでしょう。何せ、「のんびり、楽しく生きる」が目標で、趣味は「寝ること」。そこに焦りも不安も疑問もないところが、娘です。日本人のように、”受験戦争”に巻き込まれ、それに伴う喜怒哀楽を味わうこともありません。

 私はというと、20代30代はがむしゃらに働き(いつも時間に追われていました)、40代は病気と闘い、50代は社会復帰するために日々奮闘し、老後の準備も視野に入りつつある今も目標に向かっているという滑稽な(疲れる)人生を歩んでいます。その血を引いてしまった小4の息子は中学受験に向け、ブーブー文句を言いながらも、勉強しています。

 息子のこの週末のスケジュールは、恐らく中学受験をする他の小学生たちのそれとは大差ないものでしょう。まず、土曜午前は小学校の授業。昼ご飯は私と二人で食べ、午後は勉強、夕方は塾へ。日曜日の午前中は私が英検(滑稽事例ー50代で英検)の二次試験で留守にしましたので、息子は”鬼のいぬ間に”とばかりに、パソコンで好きな動画をエンジョイ。当然、私に言われた宿題はしませんでした。試験会場から直帰した私と一緒に昼ご飯を食べ、午後は勉強、夜は水泳教室へ。水泳教室では、クロールのタイムを縮めるのが目下の目標です。帰宅後は学校の宿題をしました。

 勉強の合間に、外で一人でボール遊びや縄跳びをするのが息子の楽しみです。タイマーを使い、私に指定された10分休みの5分は外でボール遊び、残り5分はパソコンで動画を見るーと決めて、「結構、このやり方いいかも」と言うところが、すでに日本人の言う”体育会系”の素地が出来ています。

 こういう風に書くと、息子はずいぶん頑張っているように思われるでしょうが、成績順で決まる塾での息子のクラスは下のほう。上位クラスの子はこういうことをスイスイとやっているようなのです。賢いお母さんたちは4年生で子供の習い事をぐんと減らし、塾中心の生活にさせているよう。その点、私は受験の”勝敗”に影響するかもしれないと思いつつも、息子の好きな習い事を辞めさせる決断に踏み切れていません。週2回の水泳教室やかけっこ教室、ヴァイオリンと英語も続けています。その結果、勉強時間が足りません。

 先日、この春息子さんがトップクラスの学校に合格したママ友達とランチをしました。そのママ友達は「4年生はまだまだリラックスしていて大丈夫よ~。5年、6年生は大変だから」と言っていました。息子さんはピアノや水泳など習い事を6年生まで続けていたそうで、一瞬、胸をなでおろしました。が、話をよくよく聞いてみると、その息子さんは4年生のときから塾の一番上のクラスで、受験まで一度も下のクラスに落ちたことがないそうです。出来の良い子供を持つ人のアドバイスは真に受けるべきではないと肝に銘じました。

 息子と二人の週末。「おねぇねぇ、いいなぁ」と羨ましがる息子に、せめて食事は好きなものをーと腕によりをかけて作りました。金曜の夜はポークカツ、土曜日の昼は冷やし中華、夜はカツ丼、日曜日の昼は天ざる蕎麦、夜は鶏そぼろ丼。今日の夕ご飯はリクエストに応えて、チキンカレーです。今週末、金曜日の夜8時に塾が終わった後に、新幹線で軽井沢に行き週末を過ごす予定です。息子よ、頑張れ!

勉強の合間に近所の公園へ。運動好きな息子は駆け回っていました

夕ご飯は、息子の大好物の鶏そぼろ丼


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