2021年7月24日土曜日

軽井沢の夏 2021

  昨日、東京の自宅に戻りました。先週末から子どもたちのスケジュールに合わせ、東京と軽井沢を2往復しました。忙しくも楽しい10日間でした。

 16日金曜日の夜は、午後8時に塾が終わる息子を駅まで迎えに行きました。スーツケースをゴロゴロ引っ張り、冷やしてあったスパークリングワインのハールボトルとプラスチック製のワイングラス、冷蔵庫の中の残り物を使い切って作ったお弁当を手に下げて、東京駅へ。

 私は息子と新幹線で軽井沢に行くのが大好きです。息子も、駅のホームのキオスクで新幹線のプラモデルを買ってもらえるのを、楽しみにしています。座席に座って荷物を整え落ち着いた後はスパークリングワインをグラスに注ぎます。慌ただしい日々を送っていますが、この時間は息子と私だけの時間。ゆったりとした気分で、息子とおしゃべりし、本を斜め読みします。息子はお弁当を食べた後プラモデルと持参のフィギュアで一人遊び。

 我が家は娘がインターナショナルスクールに通い、息子が地元の公立小学校に通うので、夏休みのスケジュールが違います。娘は6月11日に夏休みが始まり、8月23日に新学期がスタート。息子は7月21日に夏休みが始まり、9月1日に2学期がスタートします。以前はスケジュールが合うときに一緒に軽井沢に行っていましたが、ここ数年は娘と夫が軽井沢に行き、私と息子が東京に残ることも増えました。今年は息子の塾も始まり夏休み中は16日間の集中講座が入っていますので、スケジュール調整がさらに難しくなりました。が、工夫をすれば何とかなります。

 16日夜11時近くに軽井沢に着くと、夫と娘、娘の親友レイちゃんが駅に迎えに来てくれていました。「ママ、会いたかったよ~」と娘がハグしてくれました。料理好きな夫がきっと美味しい食事を作ってくれたのでしょう。娘の顔がさらに丸くなった気がしましたが、元気で楽しそうな表情を見てほっとしました。1週間前から娘たちと一緒に過ごしているレイちゃんもリラックスして楽しそうで、良かった、良かった。

 週末をのんびり過ごした後18日の日曜日午後に一旦、午後6時15分から始まる息子の水泳教室に合わせて帰京しました。20日火曜日に息子の学校の終業式があり、夜は娘と息子が塾へ。子供たちが塾に行っている間、夫と2人で準備をして荷物を車に詰めて、子どもたちを駅に迎えに行き、そのまま軽井沢へ。

 子どもたちのスケジュールに合わせて、東京ー軽井沢を行ったり来たりするのは忙しいですが、軽井沢で過ごした日々を、きっと子供たちは楽しい思い出として記憶してくれるだろうと思っています。

 軽井沢の家は、東京の家を買う前、娘が幼稚園のとき購入した家です。娘の双子の弟を死産し、その気持ちを癒すために買い求め、娘との大切な時間を紡いできました。息子が生まれ、家族の時間は賑やかなものになりました。今は、娘の友人も遊びに来てくれます。「東京の家は手放しても、軽井沢の家は子どもたちに残そう」と夫と私は決めています。

 築20年で購入し10年以上は経っているので、水回りも古くなってきましたので昨年は洗面台のある部屋とトイレをリフォームしました。将来は子どもたちの家族も訪れてくれるだろうと夢見ながら、小さなリフォームを重ねていくのも楽しみなのです。

息子が家の近くで見つけたクワガタ

バーベキューをするため、炭をおこす息子。夫の”仕事”を引き継いでいます

梅雨が明けたので、デッキで食事


2021年7月12日月曜日

息子と二人の週末

 先週末から、娘と親友のレイちゃん、そして夫が軽井沢の家に行っています。息子は月末まで学校がありますので、私が東京に残りました。夫と娘たちは早速、デッキでバーベキューをしたり、山登りをしたり、楽しんでいるよう。小4の息子は週末、塾の勉強に追われ、私もずっと付き合いました。可哀想でしたが、仕方ありません。

 携帯電話に付いているビデオ通話アプリ「フェイスタイム」で娘や夫と話すと、我が家は夫・娘、そして私・息子と気質がきっぱりと分かれていることを実感します。ひと言で言うと、週末を避暑地でのんびりと過ごす夫・娘はアメリカ人、暑い東京で課題に立ち向かう私・息子は日本人です。気質はひとくくりには出来ませんが、皆さん、何となくイメージをつかんでくれますでしょうか?

 夫は自分の好きな仕事をして十分なお金を稼ぎ、毎日自分が決めた時間しか働きません。足るを知る性格で、目標や夢に向かって無駄に努力をすることはせず、時間に追われることもありません。娘も受験のストレスなく小・中・高一貫校で勉強し、恐らく、このまま”入れる大学”を選び進学し、そういう自分に満足して生きるでしょう。何せ、「のんびり、楽しく生きる」が目標で、趣味は「寝ること」。そこに焦りも不安も疑問もないところが、娘です。日本人のように、”受験戦争”に巻き込まれ、それに伴う喜怒哀楽を味わうこともありません。

 私はというと、20代30代はがむしゃらに働き(いつも時間に追われていました)、40代は病気と闘い、50代は社会復帰するために日々奮闘し、老後の準備も視野に入りつつある今も目標に向かっているという滑稽な(疲れる)人生を歩んでいます。その血を引いてしまった小4の息子は中学受験に向け、ブーブー文句を言いながらも、勉強しています。

 息子のこの週末のスケジュールは、恐らく中学受験をする他の小学生たちのそれとは大差ないものでしょう。まず、土曜午前は小学校の授業。昼ご飯は私と二人で食べ、午後は勉強、夕方は塾へ。日曜日の午前中は私が英検(滑稽事例ー50代で英検)の二次試験で留守にしましたので、息子は”鬼のいぬ間に”とばかりに、パソコンで好きな動画をエンジョイ。当然、私に言われた宿題はしませんでした。試験会場から直帰した私と一緒に昼ご飯を食べ、午後は勉強、夜は水泳教室へ。水泳教室では、クロールのタイムを縮めるのが目下の目標です。帰宅後は学校の宿題をしました。

 勉強の合間に、外で一人でボール遊びや縄跳びをするのが息子の楽しみです。タイマーを使い、私に指定された10分休みの5分は外でボール遊び、残り5分はパソコンで動画を見るーと決めて、「結構、このやり方いいかも」と言うところが、すでに日本人の言う”体育会系”の素地が出来ています。

 こういう風に書くと、息子はずいぶん頑張っているように思われるでしょうが、成績順で決まる塾での息子のクラスは下のほう。上位クラスの子はこういうことをスイスイとやっているようなのです。賢いお母さんたちは4年生で子供の習い事をぐんと減らし、塾中心の生活にさせているよう。その点、私は受験の”勝敗”に影響するかもしれないと思いつつも、息子の好きな習い事を辞めさせる決断に踏み切れていません。週2回の水泳教室やかけっこ教室、ヴァイオリンと英語も続けています。その結果、勉強時間が足りません。

 先日、この春息子さんがトップクラスの学校に合格したママ友達とランチをしました。そのママ友達は「4年生はまだまだリラックスしていて大丈夫よ~。5年、6年生は大変だから」と言っていました。息子さんはピアノや水泳など習い事を6年生まで続けていたそうで、一瞬、胸をなでおろしました。が、話をよくよく聞いてみると、その息子さんは4年生のときから塾の一番上のクラスで、受験まで一度も下のクラスに落ちたことがないそうです。出来の良い子供を持つ人のアドバイスは真に受けるべきではないと肝に銘じました。

 息子と二人の週末。「おねぇねぇ、いいなぁ」と羨ましがる息子に、せめて食事は好きなものをーと腕によりをかけて作りました。金曜の夜はポークカツ、土曜日の昼は冷やし中華、夜はカツ丼、日曜日の昼は天ざる蕎麦、夜は鶏そぼろ丼。今日の夕ご飯はリクエストに応えて、チキンカレーです。今週末、金曜日の夜8時に塾が終わった後に、新幹線で軽井沢に行き週末を過ごす予定です。息子よ、頑張れ!

勉強の合間に近所の公園へ。運動好きな息子は駆け回っていました

夕ご飯は、息子の大好物の鶏そぼろ丼


2021年7月6日火曜日

ワクチン接種ようやく

  一昨日の7月4日、1回目の新型コロナウイルスワクチンを接種しました。私は自己免疫疾患を抑えるステロイドホルモン剤を微量ではありますが服用していますので、高齢者の次に優先順位が高い「基礎疾患を有する人」の枠でした。

病院の外にある掲示板。皆、外で順番を待っていました。

 近くに住む83歳の母は先月末に接種し、注射をした腕が痛いという以外は大きな副作用はなく、安堵していました。夫は7月3日に職域接種でモデルナ社製のワクチンを、私は最寄りの病院でファイザー社製を接種。16歳の娘にも券が届いていますので、7月中には1回目を打てそうです。

 東京ではインドで最初に見つかった変異株「デルタ株」への感染が広がりつつあり心配ではありますが、1日当たりの新規感染者が2万人を超える英国では今月19日にロックダウン(都市封鎖)を全面的に解除するという報道もあります。現地では「新型コロナはインフルエンザのように共存するウイルスになる」との見方があるそうです。

 私はがんや自己免疫疾患と共に生きていますので、新型コロナウイルスとも共存できそうな気がします。とりあえず、感染対策を万全にして25日の2回目接種を待ちたいと思います。

 

2021年7月4日日曜日

この歳でTOEFL受験 疲れます

  昨日は珍しく、午後3時間ほど昼寝をしました。くたくたに疲れていました。理由は英語の試験TOEFLを受験したため。この歳で、3時間半の英語の試験です。疲れないはずはありません。相変わらず、慣れないこと・新しいことに挑戦し続ける境遇になってしまう自分自身にも、ほとほと疲れました。

 TOEFLは主に英語圏の学校に進学する場合に、受験者の英語力を測るために用いるテストです。私の場合、別の理由でTOEFLのスコアを提出する必要に迫られ、6月21日、26日、そして7月3日と3回受けました。コロナ禍、自宅でも受験できるようになったので、6月21日は自宅で受け、26日と昨日は会場で受けました。

 自宅で受験するときは、パソコンについているカメラを通じて、アメリカのテスト主催団体の試験監督者がオンラインで監視している中、試験を受けます。この手続きが大変でした。まずは、オンラインテストを受けるためのソフトをダウンロードし、自分のパソコンにカメラやマイクなどの機能がついているか確認します。これがなかなかに難しい。

 さらに、知らない人がアメリカのどこかから、私がテストを受けている様子を監視していると想像するのは気持ちが悪かった。ですが、背に腹は代えられませんでした。ボブだか、マイクだかという名前のこちらからは見えない人が、私のパソコンの小さなカメラを通して、私の部屋のチェックをします。パソコンのカーソルが勝手に動いて、ソフトを操作します。「こういうのって、若い人たちはあまりストレスなく出来るのかしら?」と思いながらの受験でした。

 そして、先々週と先週末の試験会場での受験。はっきり言って、私は浮いていました。なぜかと言うと、当然のことながら受験者は皆、私の子どものように若いんです。多くが留学を希望している若者でしょう。彼らを眺めながら、「こんなオバサンになってもTOEFL受けなければならないなんて、可哀想と思われているかなぁ?」と心の中で苦笑しつつ、30年以上も前の自分を思い出しました。

御茶ノ水駅近くのビルにあるTOEFLの試験会場

 私が米国に留学する前にTOEFLを受験したときは、試験会場は東京など大都市に限られていました。ですので、札幌在住の私は、TOEFLの試験を受けにわざわざ東京まで来ていました。当時は数カ月に1度しか受験できなかったと記憶しています。なかなかスコアが上がらず、難儀しました。

 試験の帰りには留学をサポートしてくれる代理店に寄り、電話帳のような厚さの大学一覧で、大学探しをしました。このブログを読んでくださる方の中には、「電話帳」がどのようなものか、知らない世代の方もいらっしゃるかもしれません。厚さが5,6センチはある重たい冊子です。

 大学一覧のページをめくりながら、ある程度規模の大きな州立大学で学費が安く、日本人がいなさそうな大学をリストアップしていました。様々なことが便利になっている今思い返すと、あんなことはよほどエネルギーがなければできません。とにかく、日本を飛び出したかったのですね、当時は。まぁ、若かったということです。

 当時のTOEFLは紙での試験でReading, Listening、Writingしかなかったと思います。もしかしたら、Writingもなかったかもしれません。遠い記憶をたどっての印象ですが、今のTOEFLのほうがずっと難しい。

 今はパソコンを使っての試験ですので、Speaking もあります。試験中はヘッドフォンをしていますが、他の受験者が画面に向かって話しているのが聞こえてきます。皆、しっかりとした英語を話しています。「今の若者はすごいなぁ」と感心しきり。

 さて、3時間半の試験を終えた後は、体が塩分を欲したのでしょうか。無性にラーメンが食べたくなりました。時折行く北海道ラーメン店に立ち寄り、カウンターに座って(両側がオジサンでした)味噌ラーメンをすすりました。読みかけの「ぼくは勉強ができない」(山田詠美著)のページをめくりながら、”ふるさとの味”を堪能しました。

 この後、自宅に戻ってベッドに倒れ込みました。そして夕方まで寝ました。ラーメンと午睡で、疲れが少し取れました。終わりよければ、すべて良しとしましょう。なぜ、今「ぼくは勉強ができない」を読むのかーについては次回のブログで。

自宅の最寄り駅の隣駅にあるラーメン店
味噌ラーメンはやっぱり、美味しい

 

2021年7月3日土曜日

カフェでワイン ようやく可能に

  緊急事態宣言が6月20日に沖縄県を除く9都道府県で解除され、緊張の日々から少し解放されつつあります。東京は感染者数が前週に比べて増加する状態が続いて心配ではありますが、昨日、夫と本当に久しぶりにカフェでワインを飲みました。

 このカフェは息子と娘の塾の近くにあり、以前は子どもたちを送った後やお迎えの前に時折立ち寄りワインを飲んでいました。それが宣言中はやはり行くのもはばかられ、かつ、店もアルコール類は提供していなかったので足が遠のいていました。

 昨日ようやく、行くことができました。行く前に店に電話で確認しました。「アルコール類は出していますか」と。店員さんの「はい、緊急事態宣言が解除されましたので、お飲みいただけます!」という明るい声を聞き、嬉しい気持ちになりました。

 在宅勤務の夫と息子と家を出て、息子を英語教室に送った後、立ち寄りました。オーダーしたのは、私がスパークリングワイン、夫は赤ワイン。つまみにピザとチキン。

 カフェに立ち寄り、ワインを一杯ー。こういう普通のことが気軽に出来なくなって随分経ちます。ですが、ようやく夫も私も7月上旬にワクチンの接種予約をし、普通の暮らしが戻りつつあることに安堵しています。母も元気で先日1回目のワクチン接種を終え、16歳の娘にも昨日接種券が届きました。もう少しの辛抱です。 

家飲みも良いけど、カフェで飲むワインはやはり美味しい