昨日、モントリオール経由でシカゴに着きました。成田空港からモントリオールまで約12時間。息子は窓側のA席、私は通路側のC席を取っており、真ん中のB席には感じのよいアジア人が座りました。息子は映画・ゲーム三昧で、私はひたすら論文の投稿準備をしました。
Air Canadaは機上で無料のWIFIを提供しておらず、購入しなければなりません。こういう手続きは良く分かりません。まずは飲み物を配ってくれていた客室乗務員の男性に聞きました。
「WIFIは有料です。手続きが分からなければ、FAQ(よくある質問)で調べてください」とそっけない。
当然、FAQは読みました。でも、ああいうのってもう煩わしくて、出来ないんですよね。で、立ち上がって女性の客室乗務員のいるところへ行き聞きました。すると、親切に、「AirCanadaWifi.comに入ってください。そうしますと、1時間かフライトの間中か接続の時間を聞いてきますので、いずれかを選んでください。お支払いはカードで出来ます」。「AirCanadaWifi.comですよ」と何度も念を押してくれました。
「AirCanadaWifi.com」と唱えながら、座席へ。そして、フライトの間中使えるWIFIを31ドルで購入したのでした。
それからは、快適でした。ほとんど寝ずに作業をして、モントリオールに到着。シカゴ行きの便に乗り継ぐまで1時間しかありません。私たちはA ターミナルからCターミナルに移動しなければならないのですが、どう探してもCターミナルに向かうサインが見当たらない。案内の女性に「あの…Cターミナルはどこですか?」と聞くと、「マダム、私はAir Franceの者なんです」とフランス語なまりの英語で説明します。あっ、そうでしたか…。
そして、ようやく「Internatilnal」の出発ターミナルへ。そこでパスポートと搭乗券を確認した男性職員が「マダム、ここはInternationalの出発ターミナルなんです。Cターミナルに行ってください」とのこと。でも、それが分からないから…。
すると、優しそうな男性職員が話しかけてきました。「マダム、大丈夫ですか?」「あの、Cターミナルに行きたいんですけど」「ここを右に曲がって、ひたすら真っ直ぐ進んでください」とにっこり、微笑んでくれました。ご親切にどうも…。で、真っ直ぐ進んで、曲がってひたすら歩くと、また、先ほどの「International」の入り口に来ました。
考えてみれば、カナダからアメリカに行くってことは「Domestic(国内線)」ではなく、「International」ではないだろうか? 私と息子は「International」でいいはず。でも、やっぱり違いました。
で、今度は中年の女性職員に話しかけてみました。すると、「Cターミナルは遠いし、分かりにくいの。私が一緒に行ってあげる」とのこと。「搭乗時刻は何時?」搭乗券を見せると、「あと5分しかないじゃない!大変!急ぎましょう!」と一緒に早足で歩いてくれます。そして、やっとCターミナルへ。
そこにはアメリカの税関の人がいて、パスポートをチェックしています。私の顔を見たその人は、「何で、アメリカに行くんですか?」と真顔で聞いてきます。どこの税関でも、私のような無害なおばさんは呼び止められることもなく、スムーズに通ることができます。
それに慣れていたため、いきなり、「何で…」と聞かれ、ドギマギしてしまいました。しどろもどろの英語で、「あの…、結婚式に参列するためです」と小声でもぞもぞ…。すると、これまで私の後ろにいて全く役に立たなかった息子が、「従姉妹の結婚式に出席するんです」と説明してくれました。
とっさに「叔父」ではなく、「従姉妹」と答えたのは、何かまずい!と考えたのでしょうか(何も悪いことはしていないのですが、息子もいきなりWhy?の質問に動揺したのでしょう)。で、無事にそこを通って、セキュリティへ。飲料水は持ち込めないので、そこで、ペットボトルの水を飲み干しました。
しかし、なぜか、私のリュックサックが引っかかりました。男性の職員がバッグの中を調べ、3本の空のペットボトルを表に出します。そしてさらにバッグの中をガサゴソと探します。で、もう1本のペットボトル入りの水を探し出しました。その男性は、「Great Job だったね、でも、この1本はもらいますよ」とにこり。
空のペットボトルを捨てずにとっておいたのは、娘が「オーストラリアのペットボトルは柔らかすぎて使えない。日本のペットボトルはしっかりしていて、再利用が何回でも出来る」と言っていたから。3本もあって、ちょっぴり恥ずかしかったけど、ちゃんとセキュリティは通りました。
ゲートに着いたときはもう搭乗が始まっていました。珍道中という感じでしたが、何とか無事シカゴ行きの便に乗り込むことができたのでした。