2025年9月7日日曜日

シカゴの夫の実家へ

  カナダ・モントリオール空港からAir Canadaに乗り込み、約2時間でシカゴ・オヘア空港に着きました。空港では夫と、数時間前にオーストラリア・メルボルンからサンフランシスコ経由でオヘア空港に着いたばかりの娘が待っていてくれました。

 娘をぎゅっとハグし、娘の笑顔を見ると安心しました。娘はしばらく精神的に不安定でしたので、やはり会って抱き締めるだけで、大丈夫だと思えます。

 家族が揃ったのは半年ぶり。私と夫はそれぞれ娘に会いに行っていますが、息子は半年ぶりなので、娘も息子もそれは嬉しそうです。夫はレンタカーを借りて迎えに来てくれていますので、さっそく夫の実家へと思っていたら、娘のスーツケースが娘の乗った便には積まれていないというアクシデントがあったようです。

 幸いなことに、スーツケースはその次の便に積まれたことがわかり、その便が到着するのを待つことに。そして、ほどなく娘は無事スーツケースを取り戻し、夫の実家に向かうことが出来ました。

 夫の実家は、最後に訪れたときのままでした。家の後ろには広いデッキがあり、家の中に入っても、当時のまま。

 私たちが家の中に入ると、姪っ子の犬デフィニィが尻尾を振って迎え入れてくれました。今、義父母の家には姪っ子とパートナーが居候しています。姪っ子はシカゴで仕事を見つけてテキサス州ヒューストンからこちらに引っ越しし、アパートが見つかるまで義父母の家にお世話になっているそうです。

 ほどなく、姪っ子とパートナーが帰宅しました。姪っ子は大学卒業旅行で日本に来たことがあります。私たちにとっても、特別の思い入れがある姪っ子なのです。姪は髪の毛を肩ぐらいの長さに切り、少し痩せたようです。パートナーも感じのよい人で、姪っ子は幸せそうです。

 こうして、結婚前の孫と孫のパートナーを自宅に迎え入れる義父母は心が広いなぁと改めて思いました。義父母の家の冷蔵庫には沢山の食べ物があり、地下室には食べきれないほどの缶入り食品や冷凍食品、清涼飲料水、ワインがありました。夕食には義母の作り置きの豚肉のお料理を食べ、ワインを飲み、 ようやく一息つきました。

 夫と子どもたちはその後すぐ寝て、私は論文に取りかかりました。ようやく論文を海外の学術誌に投稿したのは翌朝の午前5時ごろ。やっと、論文から一旦は解放され、義弟の結婚式に心置きなく臨めます。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           

2025年9月6日土曜日

モントリオール空港で

  昨日、モントリオール経由でシカゴに着きました。成田空港からモントリオールまで約12時間。息子は窓側のA席、私は通路側のC席を取っており、真ん中のB席には感じのよいアジア人が座りました。息子は映画・ゲーム三昧で、私はひたすら論文の投稿準備をしました。

 Air Canadaは機上で無料のWIFIを提供しておらず、購入しなければなりません。こういう手続きは良く分かりません。まずは飲み物を配ってくれていた客室乗務員の男性に聞きました。

「WIFIは有料です。手続きが分からなければ、FAQ(よくある質問)で調べてください」とそっけない。

 当然、FAQは読みました。でも、ああいうのってもう煩わしくて、出来ないんですよね。で、立ち上がって女性の客室乗務員のいるところへ行き聞きました。すると、親切に、「AirCanadaWifi.comに入ってください。そうしますと、1時間かフライトの間中か接続の時間を聞いてきますので、いずれかを選んでください。お支払いはカードで出来ます」。「AirCanadaWifi.comですよ」と何度も念を押してくれました。

「AirCanadaWifi.com」と唱えながら、座席へ。そして、フライトの間中使えるWIFIを31ドルで購入したのでした。

 それからは、快適でした。ほとんど寝ずに作業をして、モントリオールに到着。シカゴ行きの便に乗り継ぐまで1時間しかありません。私たちはA ターミナルからCターミナルに移動しなければならないのですが、どう探してもCターミナルに向かうサインが見当たらない。案内の女性に「あの…Cターミナルはどこですか?」と聞くと、「マダム、私はAir Franceの者なんです」とフランス語なまりの英語で説明します。あっ、そうでしたか…。

 そして、ようやく「Internatilnal」の出発ターミナルへ。そこでパスポートと搭乗券を確認した男性職員が「マダム、ここはInternationalの出発ターミナルなんです。Cターミナルに行ってください」とのこと。でも、それが分からないから…。

 すると、優しそうな男性職員が話しかけてきました。「マダム、大丈夫ですか?」「あの、Cターミナルに行きたいんですけど」「ここを右に曲がって、ひたすら真っ直ぐ進んでください」とにっこり、微笑んでくれました。ご親切にどうも…。で、真っ直ぐ進んで、曲がってひたすら歩くと、また、先ほどの「International」の入り口に来ました。

 考えてみれば、カナダからアメリカに行くってことは「Domestic(国内線)」ではなく、「International」ではないだろうか? 私と息子は「International」でいいはず。でも、やっぱり違いました。

 で、今度は中年の女性職員に話しかけてみました。すると、「Cターミナルは遠いし、分かりにくいの。私が一緒に行ってあげる」とのこと。「搭乗時刻は何時?」搭乗券を見せると、「あと5分しかないじゃない!大変!急ぎましょう!」と一緒に早足で歩いてくれます。そして、やっとCターミナルへ。

 そこにはアメリカの税関の人がいて、パスポートをチェックしています。私の顔を見たその人は、「何で、アメリカに行くんですか?」と真顔で聞いてきます。どこの税関でも、私のような無害なおばさんは呼び止められることもなく、スムーズに通ることができます。

 それに慣れていたため、いきなり、「何で…」と聞かれ、ドギマギしてしまいました。しどろもどろの英語で、「あの…、結婚式に参列するためです」と小声でもぞもぞ…。すると、これまで私の後ろにいて全く役に立たなかった息子が、「従姉妹の結婚式に出席するんです」と説明してくれました。

 とっさに「叔父」ではなく、「従姉妹」と答えたのは、何かまずい!と考えたのでしょうか(何も悪いことはしていないのですが、息子もいきなりWhy?の質問に動揺したのでしょう)。で、無事にそこを通って、セキュリティへ。飲料水は持ち込めないので、そこで、ペットボトルの水を飲み干しました。

 しかし、なぜか、私のリュックサックが引っかかりました。男性の職員がバッグの中を調べ、3本の空のペットボトルを表に出します。そしてさらにバッグの中をガサゴソと探します。で、もう1本のペットボトル入りの水を探し出しました。その男性は、「Great Job だったね、でも、この1本はもらいますよ」とにこり。

 空のペットボトルを捨てずにとっておいたのは、娘が「オーストラリアのペットボトルは柔らかすぎて使えない。日本のペットボトルはしっかりしていて、再利用が何回でも出来る」と言っていたから。3本もあって、ちょっぴり恥ずかしかったけど、ちゃんとセキュリティは通りました。

 ゲートに着いたときはもう搭乗が始まっていました。珍道中という感じでしたが、何とか無事シカゴ行きの便に乗り込むことができたのでした。


2025年9月4日木曜日

シカゴへ

  今、息子と一緒に成田空港でAIR CANADAに乗りました。これから、カナダのモントリオール経由でシカゴに行きます。土曜日に行われる義弟の結婚式に出席します。

 夫はひと足早く月曜日に向かいました。義父母の家にはすでに、コロラド州から従姉妹、テキサス州から姪っ子とパートナーが来ているそうです。

 結婚式はお隣のウィスコンシン州で開かれるため、義父母と従姉妹たちは木曜日にそちらに向かいます。夫の兄とお嫁さんはミネソタ州から、すぐ下の弟家族はミシガン州から、甥っ子とパートナーはオレゴン州から、姪っ子たちはサウスカロライナ州から、夫のもう1人の従姉妹家族はオハイオ州から、わたしと息子は日本から、そして娘はオーストラリアから合流します。娘は家族の中で一番遠いので、今朝メルボルンを出ました。

 息子も娘も学期の途中ですが、家族全員が集まるイベントはなかなかないので、思い切りました。

 また、アメリカから報告します。 

2025年9月3日水曜日

息子が14歳に

  息子が14歳になりました。暦の上では秋ですが、暑い日々が続き、まだまだ夏の東京。息子は暑い夏に生まれたのです。

 予定帝王切開で生まれました。誕生日は仏滅。主治医に「私は死産をしているので、また同じようになるのではと不安です。無事産みたいので、仏滅だけは避けてください!」と懇願しましたが、「その辺りは学会があって、医師が少ないので」と断られ、仏滅の日になりました。

 でも、息子は元気に生まれてきてくれました。3123㌘もありました。娘のときは1人が死産だったため、誰もおめでとうとは言ってくれませんでした。皆、どう言葉を掛けていいのか分からなかったのです。でも、息子のときは、医師、看護師、友人…。沢山の人が「おめでとう!」と言ってくれました。あれから病気一つせず、スクスク育っています。

 息子はもう身長が173㌢ぐらいあって、私にハグしてくれるときは、ぐっと下を向きます。あんなに小さくて可愛かった息子はどんどん成長しています。今やお弁当と夕食づくり、洗濯だけが私の仕事で、もう何も手をかける必要がありません。本当に寂しい。お弁当づくりはあと4年あるので、大事に楽しみたい。

 さて、誕生日はまず、母を招待して食事をしました。リクエストは「ミートパイ」を予想していましたが、「マカロニチーズ」でした。マカロニチーズはアメリカ人のソウルフードみたいなもので、私なりに改良を重ね、子どもたちもとても気に入ってくれているのです。このマカロニチーズとポークソテー。チーズが苦手な母にはサーモンにしました。

 ケーキは夏男らしく、毎年サーティワンのアイスケーキをリクエストしてきます。娘は私の手作りアップルパイと夫のチーズケーキを毎年リクエストしてきますので、これもきょうだいで違うところが面白い。

夫からのプレゼントはバスケットボールとリストバンド。私からはボールが入れられるバッグとNBAのタオル、そしてパズル。テーマはバスケでした

 そして、毎年恒例のディズニーへ。毎年リクエストを聞くのですが、今年は2年連続のディズニーシーに行ってきました。娘ともフェイスタイムで話し、家族の記念写真は携帯画面に映った娘も入れて4人で。娘がいなくて寂しいですが、画面いっぱいに笑った娘が写真に収まってくれたので、十分幸せだなぁと思いました。

ディズニーシーはお花が綺麗でした

息子も背が高くなり、夫にだんだん近づいています

14歳はまだまだ子ども。14歳の息子との日々を楽しみたいです。 

ディズニーシーの入り口の前にある地球儀。オーストラリアを背景に娘も入れて、写真撮影

2025年9月2日火曜日

ゆきちゃんを囲む会

  昨日、空に逝ってしまったゆきちゃんを囲む会を開きました。オーストラリアから一時帰国したママを含め、ゆきちゃんと親しかった5人で和食店に集まりました。

   ゆきちゃんはいつも皆の中心で、「お花見しない?」「ランチしよう!」「花火しよう!」と声を掛けてくれました。子どもの幼稚園で知り合った私たちが、子どもたちが中2になってもこうして集まっているのは、ゆきちゃんのお陰です。

 2016年にがんの診断を受け治療をしていましたが、今年春まで普通に暮らしていました。ですので、皆、ゆきちゃんが病気であることを忘れるくらいでした。昨日も、まだ皆、この世を去ったことを受け止めていませんでした。

 私も実は、毎日ゆきちゃんのことを思っては泣いています。とにかく、寂しい。ましてや、ご家族の寂しさはいかばかりかと胸が締め付けられます。私たちの子どもと同じ中2の娘さんは、新学期が始まり、自分でお弁当を作っているそうです。料理がとても上手だったゆきちゃん、どれほど子どもたちのお弁当を作りたかっただろうと考えると、胸が詰まります。

 亡くなった後、ラインにメッセージを送ってしまいました。そして、一昨日もこの春のお花見のときに一緒に写した写真をラインに送りました。2回とも既読になっていますので、恐らく、ご主人が見ているのだと思います。申し訳ないな、と思いつつ、ずっと長い間、ラインでおしゃべりをしたり、ランチやイベントの打ち合わせをしてきたので、もうラインでメッセージを送れないのかと思うと、寂しくて仕方がないのです。

 私は双子の1人を死産した後何年間も泣き続け、そして、父を失ってからもずっと泣き続けていましたが、今回も本当に辛い。大切な友を失うということは、これほどの悲しみなのだと初めて知りました。

 ゆきちゃんがこれまで送ってくれた年賀状を見返しました。毎年、十数枚の家族写真を使った年賀状をくれました。毎年この年賀状を見ると、「私は元気だよ。私は幸せだよ」というメッセージがひしひしと伝わり、私も幸せな気持ちになっていました。もう、この年賀状も来ないんだな…と思うと、寂しくてたまらない。

 今日、ママ友がオーストラリアに戻りました。また、帰国したときに会おうねと皆で約束しました。私たち5人のグループラインの名前は「ゆきちゃんを囲む会」。ゆきちゃんがつないでくれた縁をこれからもずっと大切にしていきたいと思います。

  

2025年8月30日土曜日

みっちゃんの佃煮

  北海道むかわ町に住む従姉妹のみっちゃんから、佃煮が届きました。弟のアジさん(このニックネームで皆に親しまれていました)の四十九日法要が終わりご供養の品物と一緒に入っていました。

 みっちゃんの手紙には、アジさんは10年近く病気を患い入院していたため、しばらくは伯父さんとタツ伯母さんの仏壇の横にお骨を置いておきますーと書いてありました。アジさん、伯父さんとタツ伯母さんの側にいられるんだね。良かったね…。

 みっちゃんの佃煮はほかほかご飯の上に載せて食べても、おにぎりにして食べても本当に美味しかった。みっちゃんに電話をしてお礼をしたら、「お茶漬けも美味しいんだよ。試してみて」ととのこと。

 翌朝、お茶漬けにして食べたら、ほっぺたが落ちそうなぐらい美味しい。きっとこれはタツ伯母さんから引き継いだのかなぁと想像しました。

 私は一人っ子のため、従姉妹とのつながりをとても大切に思っています。みっちゃんの佃煮はお姉さんからの差し入れのような気がして、とっても嬉しかったのでした。



2025年8月29日金曜日

アサガオさらに

  昨日はアサガオが4つも咲いてくれました。夜、花壇のライトを消して3日後から連日青い花が咲いています。

 アサガオの葉っぱばかり育って、花が咲かないーというのは沢山の人の悩みらしく、ネットには同じような質問や助言がありました。アサガオは強い植物だと思っていましたが、繊細なんですね。

 この青いアサガオは数年前に採取した種。毎年、沢山の種が採れるのでそれを小さな紙の容器に入れて保存しており、今年「青いアサガオ」とラベルを貼った箱から種を取り出し、植えてみたら、咲いたので本当に嬉しい。自画自賛になりますが、綺麗ですよね。

 アサガオの種って、いったい何年持つのでしょう?