2021年11月16日火曜日

今年最後の軽井沢

  晩秋の軽井沢はやはり綺麗でした。紅葉が見事で、心が洗われました。

 娘が幼稚園の年少さんで、私がまだ病気との闘いの真っ只中にいたときに購入した軽井沢の家。ここで過ごした娘と夫と3人での穏やかな時間、後に生まれた息子も加わった賑やかな時間は私にとってかけがえのない思い出です。

 最近は週末に子どもたちの用事が入ることが多く、前ほど頻繁に行けなくなってしまいました。先月は私と娘が札幌に行った週末、夫が息子を連れて行っただけ。先日、珍しく土曜日丸一日誰の予定も入っていなかったので、ようやく行くことができました。

 出発は金曜日の夜8時過ぎ。衣類はそれぞれが自分のバッグに詰めて玄関に置いてあります。それらと、冷蔵庫の中の食材を保冷バッグに詰めて車に積み、最寄り駅で塾帰りの息子をピックアップ。そのまま「環七」と呼ばれる東京都道318号環状七号線に乗り入れます。

 後ろの座席に座る子どもたちとおしゃべりしながら約1時間車を走らせ、長野・新潟方面に向かう高速道路「関越自動車道」入口の少し前にあるコンビニエンスストアに寄り、おやつと飲み物を買うのが慣例。ここで、運転を夫と交代します。

 高速道路では、大体夫が「キレまくって」運転していますので、夫のピリピリした雰囲気に影響を受けないようにします。もっぱら、子どもたちとおしゃべりしたり、しりとりをしたり。そうこうするうちに子どもたちが寝てしまいます。

 高速道路を降り別荘地の入り口に入ったのが10時半。いつものように2時間半で着きました。別荘地を入って斜面を上がり何件もの家を通り過ぎてくねくねと曲がる道路を上がっていくと我が家のある通りに入ります。まずは、合田さんの家です。彼は5,6年前にこの家を購入し、週末に訪れては日曜大工でこつこつとリフォームをしています。今週末は来ていないようです。

 さらに2件を通り過ぎるとお隣の加藤さんのお宅です。今年は加藤さんをお見掛けしませんでした。私の両親よりも年上ですので、もしかしたら、体調が良くないのかもしれません。前方に週末をこちらで過ごす佐藤さんの車が見えます。がらんとした通りに停めた車を見るだけで、人の気配を感じる気がして、ほっとしました。

 さて、我が家に着きました。ドアを開けて、荷物を入れて、子どもたちをベッドに寝かせます。運転を終えて気持ちが落ち着いた夫と、持参したワインをグラスに入れて乾杯。夫は赤ワイン、私はスパークリングワインです。

 さっそく夫は薪を取りにいきます。とにかく軽井沢は寒い。電気ストーブを2台つけても、なかなか暖まりません。薪ストーブに火を起こし、薪をくべて、毛布にくるまってストーブの中で揺れる火を見ながら部屋が暖まるのを待ちます。こんな風に軽井沢の家の金曜日は終わります。

 土曜日の起床はゆっくり。大型スーパーに買い物に行って、バーベキュー用の食材と軽井沢に来たら必ず食べるシュークリームを買います。スーパーの外のベンチに座りそのシュークリームをほおばり、セルフィ―で写真をパチリ。

 帰宅後は夫と息子がバーベキューの火をおこし、私が食材の準備。娘はテーブルで勉強です。今日のメニューは夫と子供たちがステーキ、私はホッケです。ホッケはバーベキューで焼くのが一番美味しいのです。デッキは10月に夫と息子がペンキを塗って使えませんので、玄関の外で焼いて、家の中で食べました。 

働き者の息子

 土曜日の午後はそれぞれがのんびりしました。落ち葉をかき集めて、そこに倒れ込む遊びを高2の娘が今年もしてくれて(落ち葉を集めるのは息子の役目)、嬉しかった。最近ぐんと言動が大人びてきた娘の、子どもらしい一面を垣間見ることができて、ほっとしました。

落ち葉のクッションに倒れ込む子どもたち

  息子はぬいぐるみの「ベア」と一緒にハンモックの中でくつろぎました。私も少しだけ、一緒に寝かせてもらいました。とても幸せな気持ちになりました。そして、夕方からは皆で家の中の掃除や片付けをしました。

ハンモックの中でくつろぐ息子とぬいぐるみ
 
 名残惜しかったのですが、日曜日は娘の用事がありましたので午前6時に出ました。
「バイバイ!軽井沢ハウス!また、来年来るからね!」 皆で家に手を振りました。来春をを楽しみに待ちましょう。 

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