2021年5月24日月曜日

驚いた東京都私立学校展

  東京国際フォーラムで開かれた東京都私立学校展に行ってきました。東京都内の私立中高校が一同に集まる催しです。完全予約制でしたが、現地に到着した15分前には長蛇の列。ただただ、圧倒された1日でした。

東京都私立学校展の会場前に並ぶ人々

 申し込み受付は4月16日午前10時でした。同展では参加者を5月15,16日の2日間の日程で1日を4部制に分けて募集。1部(1時間半)1500人限定ですので、1日で6000人が参加できます。WEB上で申し込みを行うことになっていました。

 申し込み日はあいにく国立がん研究センター中央病院での診察日でしたので、パソコンと携帯Wifiを持参して、在宅勤務の夫に10時にパソコンから申し込むように頼みました。準備万端で病院へ。血液検査を済ませ、診察時間までの空いた時間に病院のロビーでパソコンを広げました。

 ところが、10時を過ぎてもホームページの申し込み欄はずっと「準備中」。夫に何度か電話をして、ようやく、夫がサイトの中に入れたことが分かりました。日本語で事細かく書かれた手続きの仕方が分からず、夫は早々に諦め、会社の同僚の女性に事情を説明して入力してもらっていると言います。私のほうは何度トライしても申し込みの画面に入ることすらできず、結局診察時間に。診察が終わった後に、夫から申し込みが無事終わったとメールが入りました。手伝ってくれた同僚の女性に心から感謝。その日のお昼にサイトを見てみると、もうすべての時間帯の募集が締め切られていました。

 そして、当日。会場には240校が集まっていました。私がこの日、確かめたかったのは「帰国子女枠」についてでした。

 「帰国子女枠」とは、一定期間海外に住んでいた子どもたちが、普通の入試とは別に試験を受けられる仕組みです。最近、海外に住んでいなくても英語がある程度出来ればこの資格に当てはまると聞いていたため、それを確認したかったのです。「帰国子女枠」で受験すると、試験は英語と国語や算数で、通常受験に必要な社会と理科は試験科目にはありません。

 結局は、当たりを付けて聞いた学校で「英検」の資格を持っていれば入学試験を受けられるというのは1校のみでした。表向きは「英検2級程度」となっていますが、実際合格を勝ち取っているのは「英検1級」を持っている子だそうです。1級ですよ!小学生が。

 ということは、我が息子はやはり、国語・算数・理科・社会を受けなければなりません。実際に海外に住んでいたママ友に聞いてみると、英語が得意な上のお子さんは「帰国子女枠」で受けさせ、英語が得意でない下のお子さんは普通に受験させたと言います。そして、国算理社英の5教科の勉強は無理なので、上のお子さんは理社を”捨て”、下のお子さんは英語を”捨て”たそうです。お子さんは2人ともとても立派な学校から合格を勝ち取っています。

 中学受験もかなり戦略的に臨まなければならないのですね。参ったなぁ、とため息が出ます。息子はハーフですし、夫は日本語を話しませんので、英語を捨てるわけにもいきません。そもそも出来が良くないのに、5教科の勉強なんて可哀想と思いますが、仕方ないのかもしれません。でも、塾の先生には「5年生になるまでに、帰国子女枠で受験するか、普通に受験をするか決めてください。5教科は絶対に無理です。たとえ挑戦しても、失敗します」と強く言われています。あぁ、どうしよう。

 悩みは深いです。

 

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