2019年11月13日水曜日

息子の小学校で絵本読み聞かせ

昨日、初めて小学生の前で絵本の読み聞かせをしました。場所は、息子のいる教室でした。

息子の通う地元の公立小学校では、お母さんたちがサークルをつくって1カ月に2度、朝会の後に絵本の読み聞かせをしています。息子の入学と同時に入会したかったのですが、時間がなく、先延ばしにしていました。「でも、時間は作らなきゃ」と意を決して先月、入会。メンバーのお母さんたちは気さくな方ばかりで、難しいルールもなく、すんなりと溶け込めました。先月は1、2年生の読み聞かせを見学。今月からローテーションに入れてもらうことにしました。

初めての読み聞かせの日の昨日は、いつものように息子と一緒に登校しました。息子は教室へ、私は図書室へ。メンバーの方々と打ち合わせの後、それぞれが担当する教室へ向かいます。2年生は3組あるので、私を含め3人が静かに教室の前で”出番”を待ちます。

息子の教室の前に立つと、私の顔を知っている子供たちが次々と出てきて、「今日、読み聞かせしてくれるの?」と話かけてくれます。息子もちょっと照れながら、ドアから顔を出して、私に手を振ってくれます。教室には、朝のすがすがしい空気が漂っていました。

ガタガタと音を立てて、子どもたちが机を教室の後ろに移動させます。そして空いた場所に皆で体育座り。「よろしくお願いします」と担任の先生に呼ばれて教室に入ると、日直さんが立ち上がりました。そして日直さんの合図で、皆が「おはようございます」と大きな声であいさつしてくれます。私も大きな声で「おはようございます」。

さっそく、黒板前の椅子に座り、絵本を見せます。
「きょうは、『ふゆじたくのおみせ』という本を読みます」
絵本を開いて、「皆、見えるかな?」と左右の子どもたちに確認。「見えるよ~」と言ってくれたので、読み始めました。

私が昨日選んだのは、中3の娘が幼稚園生のときに購入した絵本です。秋になると本棚から取り出し、娘や息子に読み聞かせていました。

物語は、クマさんとヤマネくんに冬支度前に開く森のお店から落ち葉に書かれたお便りが届くところから始まります。さっそくお店に行ってみると、アナグマくんやモグラくんなど他のお友だちも来ています。皆がそれぞれ、自分のほしいものを選んでいるときに、クマさんはヤマネくんに、ヤマネくんはクマさんにプレゼントしたいものを心の中で選びます。

クマさんがヤマネくんに選んだものの値段はどんぐり50個。ヤマネくんがクマさんに選んだのはどんぐり500個です。お互いに「プレゼントしよう」と決めたことは内緒にして、どんぐりを集めるために森に戻ります。最初は順調に拾えますが、クマさんが49個、ヤマネくんが499個集めた後はなかなか見つかりません。そして、一緒に探し回っているときに、木の上に1個のどんぐりを見つけます。クマさんとヤマネくんはどちらも「ぼくが先に見つけた」と言い張りますが・・・。


娘と息子に何度も読み聞かせたお話。そして、この日に備えて息子の前でも、何度も練習しました。教室で読んでいる間、時折子どもたちに目を配ると、皆真剣に絵本を見てくれていました。息子は絵本ではなく、私をじっと見ていて、私と目が合った瞬間「OK!」というように、親指を立ててくれました。読み終わった後、立ち上がった日直さんの合図で、皆が大きな声で「ありがとうございました」とお礼を言ってくれました。教室を出るとき、子どもたちの「おもしろかったね」と言ってくれる声が聞こえました。先生の「素敵なお話でしたね」という声も。

朝日が射し込む教室での、10分弱の心あたたまる時間でした。仕事や勉強で慌ただしい日々を送っているけど、やっぱり、子どもたちと過ごす時間が一番楽しい。こんな時間をもっと増やそうー。そう思った朝でした。

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