2016年6月13日月曜日

ザリガニ捕り

 今、息子と娘の間の”ブーム”は「ザリガニ捕り」です。息子は幼稚園から帰ると、「ザリガニ捕りの網」と虫かごを持ち、自宅から自転車で数分のところにある公園に出かけます。娘も学校帰りに合流します。

                   

 その公園には小さな池や小川があちこちにあり、ザリガニがたくさん棲んでいます。午後の早い時間には幼稚園児が、遅い時間には小学生が続々と集まります。息子は夢中になるあまりに、池に落っこちてびしょ濡れになったり、割りばしに紐と餌を付けただけの簡易な”釣り竿”でつり上げてはつかみ損ねたりしながら、コツをつかんでいったようです。

 ある日息子はいつも子供たちが集まる池ではなく、公園内に流れる小川のよどんだところを、狙いました。聞くと、おねぇねぇが「そこにいるよ」とこっそり教えてくれたようです。息子は真剣に網ですくいとります。何度かすくった後、
「ママ、ザリガニ捕れた!」と歓声を上げ、私に見せてくれました。
「どれ、見せて?」
網の中にすくった泥の中をよくよく見れば、確かにザリガニのようなものが見えます。でも、動きません。

「死んでいるよ」と私。
「違うんだ。死んだふりしているんだ」と息子。
「そうかなあ・・・?」
「触ってみる?」。

 息子は網の中に手を入れ、親指と人差し指でザリガニをつかんで、私に見せてます。確かに、指でつまむと、ザリガニは足をゴソゴソと動かします。
「ザリガニが死んだふりするなんて、誰が教えてくれたの?」
「おねぇねぇ」
”自然派”の娘は、小さいころから虫やカエルなどが大好き。それらの生態を、ちゃんと弟に伝授しているようです。

 そうこうしているうちに、学校帰りの娘から「ママ、今、駅に着いたよ」と電話がありました。この日も、「先に公園に行っているよ」と朝、伝えてありました。ほどなく、娘が到着。
「ママ、私の網は?」
「もちろん、持ってきたよ」と私はピンクの網を渡しました。

 娘と息子は、また、張り切って、小川のよどみに網を入れます。
               

 この日の収穫は2匹。虫かごに入れた2匹の上から、小川の水をたっぷり注ぎ、娘と息子は満足そうです。そして、帰宅後は玄関前にすでに並んだ3つの虫かごの横にこれを並べます。もちろん、子供のことですから、これらの世話のことはすっかり忘れます。で、結局は私が世話をすることになります。

 カブトムシ、ザリガニ、おたまじゃくし・・・。アラフィフィママは実のところ、これらがあまり得意ではありません。でも、「苦手なの」などと言ってられません。
 「大人になってから、これらともう一度触れ合うことが出来るのは、子供を持つ醍醐味だわ」
 土と淀んだ水と、ガサゴソ動く”中身”が入った虫かごを見ながら、そう自身に言い聞かせるのでした。
               

 

 




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