2018年8月25日土曜日

捨てられない!娘が捨てた物

娘の学校の新学期が27日に始まります。長い夏休み中、珍しく部屋の大掃除をした娘は様々なものを捨て、気持ちを新たに新学期をスタートさせるようです。

娘が捨てた、大きなごみ袋の中身を見てみました。きちんと、不燃ごみと可燃ごみに仕分けされていました。中には、私にとっての思い出の品々がたくさん入っていました。娘に買ってあげたペンケースや日記帳、ハロウィーンで着た衣装、お土産に買ってきたあれ、これ。小学生のときの学校の教材、クレヨンに色えんぴつ。そして、プレゼントしたバイオリンの形をしたしおり、、、。

1つ1つに、それらを使っていたときの小さかった娘の思い出が詰まっています。そして、娘の喜ぶ顔を想像しながら、それらをお店で選んだときの、わくわくとした気持ちも思い出しました。「これも、捨てちゃうんだ」と寂しく感じましたが、「娘の成長のしるしと受け止めるべき」と自分に言い聞かせました。

私にとって思い出のものも、娘にとっては「もう、使わないもの」。片付け本にアドバイスされている、「使う」「使わない」の基準で、娘はきちんと仕分けしているのです。

「あっ、おねえねえ写真も捨ててる」と言ったのは、一緒に大きなごみ袋の中身をチェックした息子。
「クラスメートと写した写真、それも捨ててしまって良いの?」と私は思いましたが、未来が開けている娘にとっては、それも不必要なものなんですね。

ごみ袋の中の、ビー玉とバイオリンの形のしおり、そして娘が友達と映った写真を拾い上げ、とっておくことにしました。その他は、処分することにしました。娘にはごみ袋に「ありがとう」と感謝の言葉をかけさせて、、、。

そして、不燃ごみを捨てる日。小学校の時に娘が使った、「ワクワク・ドキドキボード」はやっぱり捨てることができずに、そのまま家の外のごみ箱の中に入れておきました。少し時間を置けば、捨てる決心がつくかもしれない、と考えました。

生活科のフィールドワークとして、娘が近所のスーパーや交番などを訪れたときに持っていったものです。小さかった娘の楽しそうな顔が目に浮かんでしまい、捨てられませんでした。

翌日は、資源ごみの日でした。缶やペットボトルなどをまとめて入れた袋を外のゴミ箱から出しているときに、出勤前の夫が「ワクワク・ドキドキボード捨てるの?」と驚いた顔で聞いてきました。

「そう、もういらないんだって。でも、昨日、捨てられなかったのよ」
「取っておこうよ。あれは、僕が唯一覚えているものなんだ。可愛かったよね、あのボードを首から下げて、学校に行ってさ」
玄関前で、ごみ袋を持ちながら、夫とひとしきり当時の娘の思い出話で盛り上がりました。

いったんは外のごみ箱に捨てた「ワクワク・ドキドキボード」。あれからすぐに家の中に戻し、今は私の机の上に立てかけてあります。覚えたてのたどたどしいひらがなで書かれた娘の名前と、あちこちについた傷が、いとおしい。

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