2019年12月28日土曜日

娘と夫、帰国

娘と夫が、クリスマスイブに帰国しました。娘に「何食べたい?」と聞くと、「お味噌汁と納豆巻き」と言います。「おかずは?」と聞くと、「いらない」。たとえ、洋食が大好きな娘でも、アメリカで1週間過ごすとシンプルな和食が恋しくなるのですね。

留守番組の私は、息子と2人の1週間は穏やかで楽しかったのですが、息子は「おねぇねぇ」が大好きですのでつまらかなかったよう。車で移動するとき「この車の中、おねぇねぇのおならの匂いがする」と騒いだときは、「そんなに、おねぇねぇが恋しいんだね」と大笑いしてしまいました。

さて、無事帰国した娘。たくさんの土産話を持ち帰ってくれました。娘の従妹たち(3人姉妹)と楽しく過ごしたこと、特に真ん中の従妹とはとても気が合ったこと、グランパの80歳の誕生日パーティでは娘がバイオリンを、従妹がチェロを弾き、2人でクリスマスソングを何曲もデュエットで弾いたこと、一番上の従妹とネイルサロンに行ったこと、などなど。

夫の話は、義母が杖を突いて歩いていたことや義父の誕生日パーティに来てくれた昔からの知り合いも認知症が進んでいたり、病気を患っていたりなど過ぎた年月の長さを感じさせる話が多かったように思います。夫の一番下の弟は俳優のトム・クルーズにそっくりで素敵だったのですが、お腹周りがずいぶん太くなっていたこと、夫のすぐ下の弟の嫁さんはとても可愛らしい人ですが、同様に”大きくなっていた”ことも、年月を感じさせる話でした。でも、相変わらず、皆、明るく幸せそうだったようです。やはり、そこがアメリカなんだよな、と思います。

「アメリカの家は夢のようだった」と娘。義父母の家は大きく、綺麗です。娘の従妹3人が住む、夫の弟夫婦の家もとても大きくて素敵らしく、狭い我が家に帰宅した娘は少し残念そう。「ダディが、うちのほうが叔父さんの家より高いんだぞ!と言っていたの。仕方ないよね。東京は狭いし、人が多いから…」とため息をつく娘。そんな娘の話を聞きながら、私は「少し物を捨てて、すっきりすれば、素敵な家だと思ってくれるかも」とこれまで何度も挫折した(というか、取り組んでいない)”断捨離”を再び決意したのでした。

さて、シンプルな夕ご飯のおかずに、母からおすそ分けしてもらったシシャモを付けることにしました。シシャモの名産地、むかわ町に住む母の姉から母に送られてきたものです。


娘がシシャモをつまんで眺めながら、懐かしそうに話します。
「ばあち(私の母のこと)が、シシャモは頭から食べると頭が良くなって、足から食べると足が速くなるって教えてくれたの。私、頭も良くなりたいし、足も速くなりたかったから、真剣にどっちから食べようか迷ったよなぁ」
「今日はどっちから食べる?」
「うーん、悩むなぁ。やっぱり、頭からかな?」と言いながら、頭からシシャモをがぶり。

娘が帰ってきてくれて、何よりも嬉しいのはこのような面白い会話ができることです。私は、ほんわかとした幸せを感じながら、久しぶりの娘との会話を楽しんだのでした。

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