2019年12月19日木曜日

夫と娘、シカゴへ

一昨日の12月17日、娘と夫が義父の80歳の誕生日を祝うため、シカゴに旅立ちました。留守番の私は成田エクスプレスの乗車駅まで2人を車で送り、「気を付けてね。楽しんできて」とそれぞれをギュッとハグして送り出しました。こちらに向かって何度も手を振る2人を見ながら、4年前のことを思い出しました。息子と夫を義父母の結婚50年を祝うパーティが開かれるフロリダに送りだしたときのことです。このときのことは、「息子の自立」と題して、このブログ「アラフィフィママの育児日記」に書いています。

https://ar50-mom.blogspot.com/2015/11/blog-post_28.html

ブログは、これを書いた4日前に始めたばかりでした。がんや自己免疫疾患などで体調の悪い日々が10年近く続いた後にようやく、外に向かって歩き出したその一歩がブログ開設だったのです。

家事もままならない日々が多く、厭世的な気分に陥ることも少なくなかった当時。治療による外見の変化や体調不良もあり、人とつながることや外で活動することが億劫で不安だったのですが、ブログをきっかけに一歩一歩前に進んできたように思います。

そのときのブログを読み返すと、私の家族も変わったなぁと感慨深い。小さかった娘は身長179㌢と、見上げるような背の高さに。息子は小学生になり、水泳やかけっこが得意な男の子に育っています。ここだけの話ですが、クマのぬいぐるみと寝ることだけは変わりませんが…。札幌の母は、我が家から自転車で数分の賃貸マンションに引っ越してきました。夫は今年40代最後の年となり、老眼鏡が手放せなくなり、「定年後は…」などと老後の話もするようになりました。

その中で一番変わったのは私かもしれません。がん発病前のパワフルな私に戻ることはありませんが、新しいことに挑戦することが好きな、元気な私に戻ったような気がします。以前、明るく活発だった男性が重い障害を負ってしまい、いっときは落ち込んだものの紆余曲折を経て、前向きさと明るさを取り戻したという本を読んだことがあります。タイトルも内容も忘れましたが、一つだけ覚えているのが、明るさを取り戻した彼が語った言葉です。「元の自分に戻るのが、一番簡単だったんだ」。

私もその男性の言葉に同感です。失ったものが大きければ大きいほど元の自分に戻るのは容易ではなく、取り戻せない場合もあるけれど、心のあり様は戻れる。いや、戻ったほうが落ち着くとでもいいましょうか。

さて、あれこれと挑戦し忙しくしている私ですが、こんな私を見ている娘が言いました。
「私はママみたいに頑張るのは嫌。頑張らない生き方がしたい。ママぐらいの年齢になったら、のんびりしていたい」

自分が自分らしくいることと、その自分らしい自分を人はどう見ているのかは、また別の話なんですね。

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