2019年7月25日木曜日

アサガオ咲いたよ

  我が家の玄関前にある小さな花壇に植えたアサガオが、大輪の花を咲かせています。小2の息子と一緒に育てました。家を出入りするたびに、薄紫色の花を見て、心が癒されています。


 昨年夏、息子が学校でアサガオを育てました。途中、間引きした枝を牛乳パックで作った容器に入れて教室内で育て、家に持ち帰ってきてくれました。その苗を花壇に植え替え、横に棒を立てると、ツルを巻き、見事な花を毎日咲かせてくれました。秋になって茶色くなった種を何粒もとり、小さなケースに入れて取っておきました。それを今春、息子と一緒に花壇に植えたのです。



 息子が人差し指で土に3つ穴をあけ、その中に種を入れて、軽く土をかぶせました。
「どうぞ、芽が出ますように」
と2人でお祈りをし、毎日、水を上げました。

 1週間ほどして、小さな葉っぱが土の上に顔を出しました。息子と大喜びしました。昨年使って取ってあった棒を周りに差しました。アサガオのツルは次第に伸びてきて、隣の花に巻き付いたりしましたが、それを息子と2人で丁寧にほどき、棒に巻き付けました。その後は、順調に巻き付いてくれました。

 気を良くした私たちは、その隣にも種を3つ植えました。でも、芽が出てこなかったので、もう一度、3つ植えてみました。すると、2つの芽が土の上に顔を出しました。


 花が咲いたのは、7月1日。2人で大喜びしました。その後はほぼ毎日、美しい花を咲かせてくれています。

 今日は4輪の花が咲いていました。息子が花の横についているつぼみのようなものを指さして、
「ママ、これが種になるんだよ」と教えてくれました。
 
 アサガオの花を堪能した後、秋になって息子と一緒に種を取るのも楽しみです。毎年、こうして息子との
共同作業を続けられたら、と願っています。

2019年7月24日水曜日

娘の中学校卒業パーティ

 娘の中学校(8年生)の卒業式を控え、1学年下の7年生主催のパーティがありました。娘が着ていく服に選んだのは、私の友人からお下がりでもらった赤いドレス。細いストラップがついて、ウエストをギュッと絞った素敵なドレスです。


 昨年、娘が7年生のときに主催した卒業生のためのパーティでは、娘は私が若いときに着た花柄の白いドレスを着ていきました。車で迎えに行ったとき、フランス人の男子からダンスを誘われたことをとても嬉しそうに報告してきたときは、私もそのドレスを着て夫とフランスを旅行したなぁとそのドレスがつむぐ”物語”のようなものを感じたものです。

 娘は去年も今年も、新しいドレスを欲しがらず、私や私の友人が処分し切れず何十年も持っていた”思い出の服”を、喜んで着てくれました。こんな素直さが、娘の一番良いところだと私は常々感じています。そして、私と友人のドレスも、こうして世代を超えて着てもらえて、喜んでいるに違いないなどと思いを巡らせています。成熟した女性のドレス姿も素敵ですが、少女から女性に成長しつつある女の子のドレス姿もまた、初々しさという違った魅力があるのです。

 さて、娘が通うのはインターナショナルスクールですので、厳格な日本の中学校とは趣が違い、卒業パーティとなると、女子はドレス、男子はスーツを着て、ダンスを踊るというのがコンセプト。男子・女子がカップルになり参加することもあります。ですので、パーティの数カ月前から、誰が誰を誘ったとか、断ったとか、申し出を受けたとか、ドレスは何を着ていくのか、などの話題で娘と友達らは盛り上がっていました。もちろん、その話を聞いた母親たちも、ランチ会で情報交換。あるとき、ママ友達から、「今年のドレス赤が多いよね。うちも、結局赤にしたわ。かぶってゴメン!」などというラインがきたことも。

 ガッツのある娘の友達が、ある男子を誘って断られたときは連日夜、その友達から娘に電話がかかってきて悩み相談。娘も真剣に慰めていました。また、ある冴えない男子が、クラスで一番人気の女子を誘ってOKをもらったことも、女子の格好の話題に。

 娘とそんな話題で盛り上がるときは、「ねぇ、誰かから誘われないの?」とワクワクしながら聞いてみましたが、娘には誰からも誘いがなく、娘はそれを気にする風でもなく、逆に誰かを誘うわけでもなく、、、という状況。結局、カップルは2組で、他の男子・女子らは、お友達同士でダンスを楽しむ、ということになったようです。

 ダンスパーティの当日。終了時間少し前に会場に迎えに行った私は、ママ友達と一緒にこっそり会場に入ってみました。会場内は真っ暗でところどころに照明が灯っています。音楽に合わせて子どもたちが楽しそうに踊っていて、笑い声が響き渡り、その様子をテーブルに座る先生らが温かく見守っています。

 パーティが終わり、会場内が明るくなると、娘が私を見付けて満面の笑顔で手を振ってくれました。身長176㌢で、友達より(男子より)頭一つ分大きな、赤いドレスを着た娘を見ながら、「手の平に載るほどに小さかった娘が、こんなに大きくなったんだなぁ」と目頭が熱くなりました。
 
 娘の友達は皆、ドレスに合わせて素敵なサンダルを履いているのに、娘の足は大き過ぎて日本では買えないため、通学用の黒い革靴を履いていきました。「こんなことなら、ネット通販でアメリカからサンダルを取り寄せれば良かった」と胸がチクリと痛みました。でも、娘はそんなことを気にする風もなく、友達と楽しそうにおしゃべりしています。

 去年の白いドレスを着た娘の姿同様、赤いドレスを着た娘の姿をしっかりと目に焼き付けました。娘が成長したら、きっとこの姿を思い出すのだろうな、と思っています。
 

 

2019年7月18日木曜日

久しぶりに夫とデート

 アメリカの独立記念日の7月4日、久しぶりに夫とデートをしました。誘ったのは私。何気ない日常の会話がきっかけでした。

 品切れしていた日用品を買いに、駅近くのドラッグストアに車で買いに行ったとき。時計を見ると、午後6時過ぎ。もしかしたら、夫は帰宅途中かもしれないと、電話をかけました。電話に出た夫は、案の定電車の中。それも、駅にほど近い駅を通り過ぎたばかりだと言います。

「あら、丁度良かった。私、車で駅近くまで来ているの。迎えに行こうか?」
「それは、助かるよ」
「じゃあ、駅の前で待っているね」

駅から出てきた夫は上機嫌で、「ありがとう」とにこにこしています。私はふと、思い付いたことを提案してみました。外はまだ、日が暮れる前です。

「ねえ、久しぶりに食事に行く?」
「いいねえ。今日は独立記念日なんだ。美味しいビールを飲みたいよ」
「そうだった? じゃあ、久しぶりに2人で出かけようか?」
「そうしよう」

家に帰って、早速、準備していた夕食を作り始めます。この日の夕食のおかずは、トラウトサーモンのローズマリー風味。サーモンが嫌いな息子にはつくねを準備していました。さっそく、夫と2人で子どもたちに夕食を作り、お盆に載せて、ダイニングテーブルへ。

子どもたちに伝えるときに、いつもと違う言い方をしてみました。
「ダディとデートしてくるね」
「オッケー。ねえ、じゃあさ、ベビーシッター代500円」と中3の娘。
「小2の弟のベビーシッター代はないでしょう。しかも、家にいるだけなんだから」
「でもさ、火事になったら連れ出さなければならないでしょ」
「じゃあ、火事になって連れ出してくれたら300円あげる」

そんな会話を娘としていたとき、息子が夫に聞きます。
「Are you going out on a date with MOM?(ママとデートするの?)」
「Yes」
「Finally(ようやく...)」と息子。

ようやくってどういう言う意味でしょう? やっと、親が出掛けてくれるということ? やっと仲良くしてくれるってこと?

まあ、どちらでも良いとして、子どもたちは2人とも上機嫌。きっと、夜、親が出掛けて自分たちだけという、いつもとは違う”イベント”にワクワクしているに違いありません。

 さて、子どもたちを置いて、出掛けた私たち。どのレストランにしようかあれこれ迷い、結局は美味しいビールが飲めるメキシカンレストランに行くことにしました。夫が「とりあえず・・・」と注文したのはコクがあるビール「IPA」、私は軽やかな味わいの「コロナビール」。


料理は、「今日は独立記念日だから、これを食べなきゃ」と夫が言う「スペアリブ」を。


夫の会社の話、私の学校の話と会話は弾みました。それぞれに2本目のビールを注文しながら、なんかこういう日も良いなと思ったのでした。