2025年8月19日火曜日

ママ友を見送る

  昨日、大切なママ友を見送りました。日の光が差し込む美しい教会で開かれた告別式は、皆に愛されていたゆきちゃんにふさわしい、心に残る式でした。

 ご親族、学生時代からの友人、ママ友とその子どもたち、高2の息子と中2の娘の部活動の仲間たち、そしてご主人の会社の方々と沢山の人が訪れ、教会の1階、2階、そして地下にも人が溢れました。

 式が始まり、最初に歌った賛美歌は「ことりたちは」でした。これは、私たちの子どもが通った教会付属の幼稚園でよく歌った歌でした。

 その歌を歌い始めた途端、ご主人がむせび泣きました。まだ小さかった子どもたち、そして私たち母親も折々に一緒に歌ったこの歌は、ご主人にとっても大切な思い出なのだと思いました。

 賛美歌を歌い、牧師さんのお言葉を聞きながら、その教会で開かれた礼拝、クリスマス会、卒園式、そして母親たちのハンドベルサークルなど、ゆきちゃんとの楽しい思い出が次々と蘇りました。

 最後にご主人が挨拶をされました。教会で葬儀を行えたこと、沢山の人に来ていただいたことに感謝するとともに、ゆきちゃんとの思い出にも触れました。2人は前職場で知り合い、ご主人がゆきちゃんを大好きで、結婚に至ったそうです。ゆきちゃんは約9年間闘病しましたが、この春まで治療で外見が変わることがなく、美しい姿のままでした。

 ゆきちゃんは治療で髪を失うことを何よりも嫌がっていました。ご主人にとって、そして子どもたちにとって美しい妻・ママでいたかったのだと思います。

 ご主人は最後に「ゆきと過ごした日々は本当に幸せでした。ゆき、大好きだよ」と声を詰まらせながら、遺影に語りかけました。

 子どもたちも立派に挨拶し、式次第にとても素敵な言葉を残していました。子どもたちにとってママは自分たちを一番に考えてくれる、どんな時も味方でいてくれる人で、2人ともママのお料理が大好きだったそうです。

 式の後、ゆきちゃんの眠る棺は沢山の白い花で埋め尽くされ、家族と親しい友人と一緒に教会を出ました。教会の横の公園の前には参列者が並び、ゆきちゃんを見送りました。広い公園の端まで続く長い長い列でした。

 葬儀の前日、ゆきちゃんとママ友4人のライングループにご主人からメッセージが送られてきました。一緒にゆきちゃんを見送ってほしいーという依頼でした。ゆきちゃんの死を受け止められない私たちにとって、その申し出はとても嬉しくありがたかった。そして、ゆきちゃんが荼毘に付されるまで、見守りました。 

 ゆきちゃんがどう生きてきたかーはお別れの場面にしっかり表れていました。ゆきちゃんは家族と友人を愛し、絆の強い良い家庭を築き、深い友情を結び、沢山の人に愛されていました。

 ゆきちゃんがいなくなって、皆が寂しく悲しい気持ちでいっぱいです。ゆきちゃん、今まで本当にありがとう。天国ではもう苦しくないよね。ぐっすり眠ってください。

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